深海の強敵(とも)たちよ…!!
艦隊これくしょんのキャラクター「艦娘」が深海棲艦化してしまったイラストは数々あるが、その中には「轟沈」や闇堕ちなどではなく能力としての深海棲艦化という設定のイラストも少なくない。
仲間をやられ「てめえらの血はなに色だーっ!!」とばかりに怒りが爆発して深海棲艦化したり、あるいは潜入取材目的の深海棲艦化だったりと、深海棲艦化の能力にもいろいろあるようだ。
- すべての始まり↓
深海棲艦化タグが付くイラストは全体的に自我を失った状態が多いものの、こちらでは「能力強化」としての深海棲艦化ということもあり、基本的に元の艦娘の自我を維持したまま深海棲艦にパワーアップしている姿として描かれている。
艦これにおいては、深海棲艦に勝利することは「倒す」のではなく「(魂を)救済する」こととしてとらえられている向きが強く、見た目では感情を持たないように映る深海棲艦も、本音では自分たちの魂の解放を望み、苦悩し、心のうちに悲しみを募らせているのかもしれない。そうであれば、「深海棲艦化の能力を得ること」とは、そんな深海棲艦が秘めた苦悩や悲しみを受け継ぐことでもあると言える。
- ここまで来ると違和感なし?
- 近代化改修ならぬ禁断化改修;
時に、深海棲艦化している間だけ(?)自我の一部を失うケースも。
ところで、この発想の根源になったネタとしては『BLEACH』の「仮面の軍勢」の例が知られるが、さらにさかのぼると『北斗の拳』のケンシロウが「水影心」(一言で表すなら、一度戦った相手の技をコピーする技)を用いて南斗六聖拳伝承者の技を放つという前例もある。
関連タグ
以下、ネタバレ注意
2016年11月26日、劇場版『艦隊これくしょん』にて衝撃の真相が明かされた。
――艦娘は轟沈されると深海棲艦になり、深海棲艦が轟沈されると艦娘になる場合がある、と(つまりは敵と味方をループしてるのである)。
劇場版の序盤、ドロップという形で如月が戻ってきたが、轟沈後に深海棲艦化を経ないで生還した彼女は日を追うごとに心身の侵食が進み、最終的には半ば深海棲艦化してしまう(しかしまだ半分だったためか、睦月のピンチの時には深海棲艦側ではなく睦月の方を助けた)。
この際の如月は、駆逐艦――それも旧式である睦月型とは思えない卓越した実力を発揮して睦月を助けていたため、この記事のように「能力強化」としての効果のみ得られていたのではないかと考えられる。