CV:本渡楓 (エテルノ到着後に発覚)
概要
ある理由で大切な親友と殺し合うという運命を背負った、エピソードchiral主人公の片割れ。
小柄でショートヘア。身長・バストは146cm・B86。
菜森まな以上のロリ巨乳であり、胸元部分が大幅に破損した破衣装のインパクトが非常に強い。
(ちなみにまなは146.5cm・B80。また「学年」「運動」が完全に一致している)
ストライカーとしての小春
7人目のアザーズとして加入。
ハンマーを使う打撃担当で、EXRは翠との協力攻撃(これについては後述)。
これまでの新メンバーとは違い、EXRメモカはガチャ限定だが、
同じくガチャ産のURメモカ(究極変身)は2019年7月28日まで無料配信されていた。
何気に盾を装備する唯一のストライカー。
攻撃の際に翠の足場にしたり、シールドバッシュを絡めた猛攻の後に、
武器と合体させてトドメの一撃を叩き込んでいる。
初期衣装は五稜館学園の冬制服(赤いタイ)だが、小春自身はEPIIIまでの関係者ではないためか、彼女をストライカーチームに編成すると一部の旧エピソードが再生できなくなる。
後述の経歴からか、見た目に反して性格は前向きになり、隊長に対するアプローチも積極的。
(他の後期キャラと同様、隊長の性別名詞はあまり出ない)
しかし脳筋な一面もあり、虫やオブリに対してはもちろん、
セクハラをやめない隊長にも「殴りますよ?」と脅す。
しかも相当な怪力らしく、虫がうざいからという理由でパンチで壁を破壊したことがあるらしい(横綱のボディープレスに匹敵する威力、だと言えばお分かりだろうか)。
また、後のイベントでも料理中にまな板を破壊したり、「釣り針を手で曲げたときは軽く引いた」
という旨の発言を翠がするなど、その怪力っぷりを遺憾なく発揮している。
一方「甘い物好き」な一面は、EPキラルにおける「ある選択肢」に由来する。
小春の過去
キラル世界の舞台「五稜魔法科学アカデミー」の生徒で、魔力査定値は学園トップの92。
(フィフス・フォースの同一存在達よりも上回る)
一見は可愛くて人当たりは良いが、実際は自分自身に対して自信がなく、その魔力査定値と後述の理由で他の生徒からの悪口を受けることがある。
ある日ティエラの依頼により、
学園最低の魔力査定値8の生徒「隼坂翠」の勉強を見るべく、彼女との共同生活が始まる。
二人で暮らすうちにお互いに惹かれ合った小春と翠は無二の親友となったものの、
あるきっかけで離ればなれになり、
そして「世界の真実」を知った2人は、プリズムを巡り敵対する2つの勢力、
小春は、プリズムを守り、今までの生活を維持しようとする「結合都市(コロケーション)」、
翠は、プリズムを壊し、新たな世界の構築を試みる「地下砦群(アンダースタック)」、
それぞれのリーダーとして、つまり敵同士として戦うこととなった。
しかし親友が敵になったことを知った小春は、怒りや悲しみを見せないばかりか、
逆に不穏な笑みを見せるなど、翠に対しある意味「友情以上」や「依存」よりも危うい感情を抱いている。
そして世界を襲った厄災の後、決戦の時を迎える。
誰より深くお互いを知り合う関係だった事もあって互角の戦いを繰り広げていたが、
一瞬の油断から翠に貫かれる。
(ちなみに、この時の装備は伊緒と同じナックルである。また離別する前は、翠と同じ剣を使っていたこともある)
ネタバレ注意
ここより下にエピソードchiral最終話の重大なネタバレが有ります。
小春が倒された。隊長が、そして小春自身も、そう思っていた。
しかし、なんと翠が先に力尽きてしまう。
「対等でいられる誰かがずっと欲しかった・・・・・・。」
小春との時間がまさにそうだったという彼女は「少し眠るだけ」と最期に言い残して落命する。
信じられない結末、そして親友の死。涙する小春の慟哭が戦場にこだまする・・・。
「どちらかが死んで・・・・・・」
「それで終わりなんて・・・・・・」
「こんな終わり方 私は認めないっ!」
その叫びが、他の場所で戦って、決着しかけた両陣営のメンバーの意識に直接響き渡る・・・。
「どちらかが勝って どちらかが負けて それで終わりなんて・・・・・・」
「そんなことになんの価値も無いのに!」
「本当は翠と・・・・・・離れ離れになったみんなとだって一緒に居たかった・・・・・・。」
「それが叶うなら みんなと戦う 必要も無かった・・・・・・。」
「・・・・・・これも 翠の思った通りの展開だったとしても・・・・・・」
「わたしが 止めてみせたい!」
「だって・・・・・・わたしはまだ諦めてない・・・・・・。」
「翠と一緒に・・・・・・みんなと一緒に笑い合える未来が来るって・・・・・・。」
「なのに翠が居なくなっちゃったら・・・・・・」
「わたしは・・・・・・どうしたらいいかわかんないよ・・・・・・。」
「・・・・・・誰か。」
「誰か・・・・・・助けて!!」
「もし聞こえていたら どうかこの声に応えて!!」
その声は、聞こえていた。そして、その状況や思考までも頭の中に伝わっていた。
真っ先に決断するターニャ。
「湊さんが まだ未来を諦めずに 助けを求めているなら・・・・・・」
「・・・・・・私は 助けたい!」
「だから 私は 私が出来ること します!」
それを聞いた楓。
「何を する気?」
ターニャは手を掲げると同時に、言葉を返す。
「私の力を・・・・・・」
「魔力(エーテル)を 湊さんに 託します!」
魔力を遥か高く放つターニャ。マリも、
「・・・・・・それ、意味は無いかもね。」
「でも 面白いよ。」
と魔力を託す。あからも、楓も、
そして、かつて苦楽を共にしてきた仲間達に結合都市のバリアを守っていた人たちまでも・・・。
こうしてありったけの魔力を受けた小春は、「魔力の源流」と呼べる場所にたどり着く。
そこで「魔力に接した記憶達の統合意識」のような存在の声を聞く。
曰く「魔力と長く接した者が命を落とすと、その身も魔力へ分解され、源流の中で次を待つ」、
つまり「死後の世界のような場所」なのだが、生きている小春が来るのはありえないという。
「ある人物の「意識」を小春は繋ぎとめたいと願い、それに呼応した多くの「意識」が小春を導いた」というのだ。
その中でも特に影響を与えたというある意識を見つけたのち、
翠は何処にいるのと聞く小春に、統合意識は聞き返す。
「あなたの「意志」は何ですか?」
「ここまで辿り着くほどの 強い願いとも呼べるその「意志」は何ですか?」
翠を元の世界に引きとどめること、それが小春の意志。
引きとどめることは出来るが、そのために「魂の半分を差し出す」必要があると意識は語る。
命を落とした意識は元の身体には戻せない。
だが、小春の意識に翠の意識を繋ぎとめることは出来る。
しかし、繋いだ意識はまた引き剥がすことは出来ない。
つまり、「一つの魂に二人の意識が未来永劫共存し続ける」ということになるというのである。
それは周囲と違う「異質な存在」となることであり、周囲からの迫害や傷害も有り得るという。
しかし、小春は意志を曲げずに語る。
「わたしは 誰かに傷つけられることよりも 大切な誰かを失うことの方が怖いです。」
「・・・・・・もし翠がこの世界から居なくなってしまうというのなら・・・・・・」
「わたしが この世界で生きる意味も無い! そう思っているんです!」
「でも 翠と一緒なら どんな運命だって受け入れられます!」
「だから・・・・・わたしの魂で いいのなら 翠のために いくらでも 捧げます!!」
強い意志を受け取った統合意識は、翠を救い出す一度きりのチャンスを与える。
「もし願いが叶ったら 元の世界に戻ったとき 唱えてください。」
「ーー心の形を映し出すあの言葉を」
そして、翠の元へ小春を送り届けるのであった。
その頃、翠は突如現れた光に吸い込まれそうになっていた。
そして、そこに現れる小春。翠は予想だにしない事態に驚きを隠せなかった。
「小春・・・・・・!? あれ!? 小春も死んじゃったの?」
すぐに言葉を返す小春。
「違うよ! 私は・・・・・・」
「翠を 助けに来たの!」
「わたしの手を 掴んで! 翠!」
それを聞いた翠は死に際の「踏みとどまる」という言葉の意味を理解する。
「・・・・・・よし!」
お互い手を伸ばし、掴みあう。そして元の世界に幻装変身の鎧を纏って帰還し、叫ぶ。
「キラル・リベール!」
すると、キラル(召喚獣)として翠が現れ、
力を合わせてありったけの魔力を慈湧の塔のプリズムに撃ち放ち、破壊するのであった。
その粉塵は星を包み、魔力を反射し合うようになり、
空に虹が浮かび上がるのと同じ要領で、星が丸ごと反射された魔力に包み込まれたのである。
結果、星全体が居住可能地域として開発できるようになり、
2つの勢力も和解、お互い共同で発展開発を行うようになった。
こうしてキラル世界は、多くの「意識」と、小春の揺るがぬ意志によって救われたのであった。
その後
2019年4月にミネルヴァ(ミネル)によりエテルノに召喚され、6月にストライカーとして参戦した。
(ここでミネルと初めて顔合わせした。彼女を「ミネルヴァ様」と呼ぶ)
これは、ミネルが言っていた「世界を救う約束」を果たしたお礼であり、自身が抱えていたある問題を一緒に解決してくれたお礼でもあるが、
その為に時空管理局の根本的な部分が変更されており、この一連の行動には、ミネルの何らかの意図が隠されている可能性がある。
続編ストーリー「EPキラルI/O」の地球編では、彼女の先祖「湊花澄」が登場。
翠の先祖「隼坂怜」と共にある研究を進め、同時に最後の生き残りである「水鳴かな」の世話をしていた。
しかし妖魔の襲撃の際に、かなによってキラル世界と呼ばれていた惑星「ポルエア」に送り込まれてしまう。
辛くも子孫を残して二人はこの世を去ったが、それまでに研究の成果である装置の開発は終わっており、のちにその「遺産」が二つの星の運命を決定付けることになる。