概要
湾岸署とは、フジテレビ系列で放送されていたテレビドラマ『踊る大捜査線』に登場する架空の警察署。
または、警視庁『東京湾岸警察署』の略称。
踊る大捜査線
フジテレビ系列で1997年に放送されたドラマ『踊る大捜査線』の舞台。
1995年に新設された警察署で、警視庁第一方面本部に属する。所在地は、東京都港区台場3丁目2番8号で架空の住所だが、公式ガイドブックなどではフジテレビ本社の位置が湾岸署とされている。
テレビシリーズ~THE MOVIE2までのロケ地は、江東区潮見にある『潮見GATE SQUARE』というビル。THE MOVIE3では引っ越しをした設定で、お台場にある『the SOHOビル』がロケに使われるようになった。
ドラマが始まった1997年は架空の警察署だったのだが…
警視庁東京湾岸警察署
2008年3月31日に、旧東京水上警察署を母体とし周辺7部署の管轄の一部を継承した新設警察署として開署。
所在地は東京都江東区青海二丁目7番1号。
警察署の名前はいくつか候補があったが、警視庁による地元住民へのアンケートでは湾岸署が一番人気で、これに東京をつけ、東京湾岸警察署と命名することに決まった。
踊る大捜査線とは無関係としているが、地元住民へのアンケートで湾岸署が一番人気になった理由は恐らくドラマの影響であり、警視庁もプロデューサーの亀山千広氏に確認を取っている。
また、同署の開所式には室井慎次を演じた柳葉敏郎が一日署長に就任、青島俊作を演じた織田裕二は祝いのコメントを求められ、困惑の表情を浮かべることとなった。また、『踊る』の湾岸署初代署長神田総一郎役の北村総一郎は二度現実の東京湾岸署一日署長に就任している。
新設の警察署であることから留置施設が充実しており、署の周りに住宅や店舗などが少ないロケーションである事から、(保釈時など)報道陣が殺到した際の周囲の混乱を抑えられるなどの理由で、芸能人の逮捕時の留置に用いられる事が多い。
余談
- 踊る大捜査線THE MOVIE3から新しい湾岸署としてロケに使われている『the SOHOビル』は、実在する東京湾岸警察署の隣にあるビルである。
- THE MOVIE3は、東京湾岸警察署が出来たことをきっかけに製作されることとなった。