炊飯器少女コメコ
すいはんきしょうじょこめこ
一人暮らし中の大学生・吉行尊に、ある日、実家から大きな荷物が送られてくる。
中に入っていたのは、母からの「お米食べろ!」というメッセージと、中学生ほどの女の子。
それは発明家の母が試作した人間型炊飯器だった。
持ち主として承認された尊は、その炊飯器少女をコメコと名づけ、「仲良くなるほどおいしく炊ける」という仕様を疎ましく思いながら、毎日お粥を食べるのだった。
吉行尊(よしゆき たける)
男子大学生。
それまで米は土鍋で炊いていたが、コメコによって破壊されてしまった。
全体的にドライな性格で、コメコのことは面倒くさく思っている。
コメコ
尊の母が発明したアンドロイド炊飯器。
企業に売り込むに当たって、息子をテスターにすべく仕送られた。
鼻の頭を押すと頭頂部が開いて、炊飯器として使える。小顔なので一合炊き。首から下は別に要らない。
眠そうな目と、もしゃっとした髪が特徴。
人工知能がついており、人間のように行動したり、会話したりできる。口調は「~デス」「~マス」。
尊が米以外のものを食べようとすると、頭から蒸気を噴出して怒り、どんなに尊が満腹でも「ごはんはおかず」と言わんばかりに自分で炊いた米を食べるよう強いる。頭をなでたり、米に関連した言葉を聞くと機嫌を直す。
伊藤歩香(いとう あゆか)
尊の幼馴染。
尊のアパートに出入りするが、恋人ではない。尊をひそかに想っているが、尊は気づいてない。コメコにライバル視されている。
巨乳。
米原百合(よねはら ゆり)
尊と同じ学科の女子大生。
農家の生まれで「米を100合食べる子に」という願いを込めて名づけられた。その甲斐あって、米大好きっ子に育つ。そして、ある日キャンパスについてきたコメコに、お米のニオイを感じ、大好きに。
面倒くさがった尊には「自分のことを炊飯器だと思い込んでいる妹」と説明された。
マスター
尊がアルバイトしている紅茶専門店フレイバーの店長。
声が非常にか細く、聞き分けのいい尊を雇った。犬を飼っている。