概要!!
日本一の熱血漫画家島本和彦の作品「燃えよペン」「吼えろペン(新吼えろペン)」「アオイホノオ」に登場する主人公。
赤いジャージとラグビーのヘッドキャップがトレードマークの青年(「新吼えろ~」では恐らく年齢が上がっており、ぎりぎり青年)。
漫画家を生業とする熱き男であり、理不尽な現実も爆発的な気合いと根性で乗り切る不屈の精神の持ち主。・・・・なのだが非常に俗っぽいところがあり、泣き言も結構言う。熱い口調で弱音を吐き倒す、アクティブかつ熱血漢だが意外とダメな大人。
また子供っぽい面も多々あるが、編集者曰く「10年も漫画ばっかり描いてる奴が、大人になっているわけがないだろう!!」という事なので有る意味仕方ない…かな?
読む者のファイティングスピリッツに火を付けるキャラクターである。
NHKで放送されていた、評論番組「BSマンガ夜話」で「燃えよ~」が取り上げられた際、視聴者からの「読後、行き場のないやる気が来る」というFAXの文が読み上げられ、司会者、レギュラーのみなさんは納得し腹筋を壊した。
「燃えよペン」(アイドルにかまける28歳)とその数年後を扱っている「吼えろペン」では年齢と人物像が微妙に異なる。
また「アオイホノオ」は芸大生(大阪府の大作家芸大である‼)時代を描いているため容姿と言動が大きく異なり、苗字が「炎尾」はペンネームであるとして焔(ほのお)に変わっている(※)。なお「アオイホノオ」テレビドラマ版では「吼えろペン」等への橋渡しを一応やっている。
また、炎尾は「富士鷹ジュビロ」や「わだち充」、うかつけんじなど架空の漫画家と付き合っているが、「アオイ~」では実在する人間が焔を啓蒙したりどん底へ突き落したりする。
※:ちなみに、アオイホノオの作中ではペンネームを決める際に4つ候補を作り、あだち充チックに「ほのお燃」カタカナの「ホノオモユル」その後使う事となる「炎尾燃」そして画数の良さから適当にでっち上げた「島本和彦」と候補にしていた。
作者のアバター!
一応、炎尾と自身との距離が取れているものの(両者が会話する話もあった)、「燃えろ~」初期の版では島本自らヘッドキャップを被り炎尾を演じる「実写版(写真で漫画を作る 他ではカットされている)」が収録されていた。
但しあくまでも「作者のアバター」であり、いわゆる「作者キャラ」は別に存在する。
これが炎尾名言録だぁ!
- 「あえて・・・・寝る!!」
限界まで追い込まれた漫画家には、ノルマは一旦無視して回復するという選択肢も必要になる。
ということ。
ただし、実際に締め切り間近で寝ると作業効率は落ちてしまう。そこが難しい。
(TV番組「週刊少年「」」での島本氏の発言より要約)
- 「駄作で金をもらってこそ本当のプロ!!」
「納得できない作品を世に出したくない」「だから今は新作を作らない」というミュージシャンに対して述べた台詞。
クリエイターたるもの、作るからには自身の納得のいく傑作を作りたいと願うのは当たり前のことである。だが、漫画家にせよミュージシャンにせよ、作るモノ全てが傑作なんてことはあり得ない。頑張って作っても力及ばず凡作、駄作になってしまうことも多々ある。
そして、プロならば自分の意志を押し殺して駄作を出さなければいけないこともある(でないとプロとして生活していくことなんてできない)という覚悟の姿勢を説いているのだ。
もちろん最後にはこう付け加えている。「駄作を世に出すことに慣れてしまったら、おしまいだぞ」
- 「不可能を___なんとかする!のが漫画家!!」
不可能を可能にする、なんて軽々しく言ってはいけないのだ。人間のやれることには限度があるが、限界ギリギリまで頑張ることならば出来る!ただし無理はするな!ちゃんと寝てから頑張れ!
- 「やればわかる!!やらなければ一生分からん!!」
マスター・ヨーダだって同じようなこと言っているだろう!?失敗を恐れて自縄自縛になるのが一番ダメなのだ!四の五の考えずやりたいことをやれ!
- 「夢があったらあきらめろ!!」
夢があるのはいいことだが、それが叶うかどうかは別問題。描いた夢がたくさんあるときは、いくらか諦める方が現実的だ!運が良ければ叶うときもある。人生は未知数、何が起きるか分からない物なのだ!
炎尾燃の生き様!
関連タグ
近未来編(ライブアライブ):ライブアライブがSwitchでHD-2Dリマスターされたことを受けて島本先生が自身のTwitterで公開した同人漫画『超級‼️近未来編R』に『通りすがりの炎の漫画家屋さん』として登場。(ついでに『通りすがりのゲームプロデューサー屋さん』として時田貴司氏も登場する。)
さらにビッグガンガンとサンデーGXにて島本先生が執筆するライブアライブ公式制作舞台裏公開漫画でも炎尾燃が島本先生のアバターとして登場する。