概要
ワールドトリガーに登場する、犬飼澄晴と鳩原未来のNLカップリング。
かつて共に二宮隊に所属していた。二人は同学年だが犬飼は進学校通いで鳩原は普通校通いだった。
鳩原が二宮隊を裏切って雨取麟児らにトリガーを横流しし挙句共に近界に密航するという重大な規則違反を犯したことの責任を取らされて、二宮隊はB級に降格処分された。
27巻現在鳩原は断片的な情報が明かされているのみの存在なため、2人の詳しい関係性は不明。
この2人の関係性が同人界隈で注目されるようになったのは、13巻で犬飼の誕生日は5月1日だと明かされたことが切っ掛けである。修の過去回想で麟児は、密航直前に修に送信した日の翌日届くよう設定したメールを送っていた。そのメールを貰ったことで急いで雨取家へ向かう修の携帯の画面の日付欄には、5月2日と表示されていた。このことから鳩原たちが消えたのは5月1日の可能性が非常に高い。つまり犬飼は誕生日に仲間が重大な裏切りをしてそのまま失踪したことになる。
また、13巻では二宮が元東隊出身者であること、彼の好物は焼肉であることが明かされた。二宮は東に対するリスペクトを言動の端々ににじませており、東はよく後輩隊員に焼肉をおごっている。このことから鳩原は焼肉屋で隊の皆と共に犬飼の誕生日を祝った後に密航したのでは?と考えられるようになった。これは長らくファンの妄想設定だったが、その後漫画本編でも鳩原がいなくなる直前は犬飼の誕生日肉だったと言及があり、めでたく公式設定となった。
しかし犬飼は、焼肉屋で鬱屈した感情などは微塵も感じさせず鳩原の事をかる~く話題に出している。それどころか鳩原の話題で修の興味を釣り、そこから徐々に話題をシフトさせてヒュースや玉狛第二の戦術について情報を抜き取ろうと画策する始末。まあ1年近く経ってるしな…。
しかし27巻収録の回想で、犬飼達が鳩原のことについて軽く話すようになったのは隊長である二宮のことを慮ってのことだと判明した。つまり、焼き肉屋でのあの態度は犬飼の本心から来たものではない可能性が高い。
実際、彼は手ひどい裏切りをした鳩原の事を「うちの狙撃手」と形容し現在進行形で彼女が仲間であると認めている。尚二宮は鳩原の事を「俺の元部下」と形容している。加えてランク戦最終Roundでは、鳩原と同じく”人を撃てない”とされていた雨取千佳が初めて自分の意思で人を撃ち殺した(これが原因となって二宮隊は玉狛第二に敗北している)直後、彼女の許へ赴き「ナイスキル」という言葉を掛け、彼女の返答を聞くや否や撃ち殺している。このシーンに犬飼のモノローグはなく彼の心情は読者の想像に委ねられているが、二宮隊と千佳の数奇な因縁を考えると、鳩原のことを連想していた可能性は低くないだろう。
鳩原の本格登場もしくは過去回想が待たれる。
本編の設定ゆえに甘々ラブラブな作品は皆無に近く、暗く切ない作品が殆どである。