概要
上弦の参×上弦の弐。
原作内での絡み(ネタバレ注意!)
コミックス12巻98話「上弦集結」~99話「誰かの夢」
初登場時、上弦の陸だった童磨が猗窩座の背後から手を伸ばし肩を組み「俺の心配はしてくれないのかい?」「俺はみんなをすごく心配したんだぜ」と近づいてきて、「大切な仲間だからな、だぁれも欠けて欲しくないんだ俺は」と猗窩座の上弦の参の目と対になる様に上弦の弐の目を近づけている。
その、童磨は上弦の伍である玉壺と他愛のない会話を繰り広げているが、猗窩座の肩には手が置かれたままである。
俺の心配はしてくれないのか?と言った口で、他の鬼に対して遊びに来いとはどういうことだという心境と、耳元でワーワー喚くな鬱陶しいという心境かどうかは定かではないが、猗窩座は童磨に「腕をどかせ」と言い置いてすぐ、彼の顔に拳を叩き込むという暴挙に出た。
普通であれば安否確認をしただけで殴られるなど理不尽極まりのない行動であり、ましてや序列が下の鬼に一方的に暴力を振るわれたのなら怒るところである。
だが童磨は意に介さぬ様子で「うーん、いい拳だ! 前よりも少し強くなったかな?猗窩座殿」とにこやかに殴られた顔を再生させながら笑顔で言ってのけており、逆に猗窩座は血管を浮き立たせている表情を見せていた。
その後、無惨からの指示を受けた玉壺に「情報とは何のことだ? 俺も一緒に行きたい!」とお願いする童磨の背後から一撃を喰らわせた後、猗窩座はこう言っている。
「無惨様がお前に何か命じたか? 失せろ」
この時の童磨の興味は玉壺のもたらした情報に興味が移っているように見えるにも拘らず、わざわざ積極的に童磨に近づいていき、見方によっては心配しているとも見える台詞を吐くあたり、案外この二人、そりが合わずともそれなりに仲良くしていたのかもしれないとうかがわせるシーンにも見える。
その後、猗窩座の暴挙に対し黒死牟が彼の左腕を切り落とし窘めるものの、童磨は「よいよい黒死牟殿、俺は何も気にしない」と顔を再生させながら猗窩座を庇う。
だが、
「いやあしかしだよ黒死牟殿 申し込んだ所で猗窩座殿は我らには勝てまいが」
「加えて俺に至っては猗窩座殿より後で鬼となり 早く出世したのだから彼も内心穏やかではあるまい! わかってやってくれ」
と猗窩座の地雷を悉く踏み抜く発言を連発しており、更に「俺はわざと避けなかったんだよちょっとした戯れさ」「こういうふうにして仲良くなっていくものだよ」等の台詞を発しており、更に怒りの火に油が注がれたかのような猗窩座の後姿が描かれている。
18巻157話「舞い戻る魂」
竈門炭治郎と冨岡義勇と交戦した結果、敗北した猗窩座の死と別の生き物になりかけた気配を察した童磨が、対峙していた栗花落カナヲに対して、「一番の友人だったのに」と涙を流すシーンがある。
更に、猗窩座が絶対に女を食べなかったこと、そんな猗窩座に対し童磨は女をたくさん食べた方が早く強くなれると言っていたことも明かされた上、内心でそれを無惨に許されていた猗窩座をずるいと思っていたことも判明した。
19巻163話「心あふれる」
伊之助とカナヲに首を斬られた童磨が、「まだわからない諦めちゃいけない」「死なないかもしれない」と死を目前にした己を鼓舞して最期に思い出したのが猗窩座だった。
「猗窩座殿もなりかけたんだ俺だってきっと」
カナヲに感情がないことを指摘され、後述するファンブックにて人間らしい感情を覚えなかったとされる童磨だが、死の間際に思い浮かべて自分を鼓舞するほどには猗窩座に対し何らかの情を抱いていたのかもしれない。
公式ファンブック壱・弐
鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録
猗窩座のページにて屈託なく絡んでくる童磨とそりが合わず相容れぬ存在であると書かれており、悪鬼新報の童磨の項目では、本人はみんなと仲良しだと思っていると記されている(周りはどう思っているか分からないとも)。
鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
童磨の項目では『死を目前にしても恐怖や悔しさはなく、人間らしい感情を覚えることはなかった』と記されているが、猗窩座の項目にて、一般人でも鬼殺隊でも女を殺せない猗窩座が無惨に許されていた特別扱いに対し、童磨もよく文句を言っていたと改めて言及されている。
人間らしい感情がないとされ、猗窩座の暴力を笑いながら受け流していた童磨であったが、女を喰わない猗窩座が神と崇拝する無惨に許されて特別扱いされていたことに対してはずるいと感じる感情が芽生えていた模様。
更に鬼は無惨の許す限り下位の鬼とは脳内対話や視覚などの共有ができることも猗窩座の項目で明らかになっている。童磨が上弦の弐になってからあまりにも煩いため、猗窩座は無惨に苦情を申し入れたらしい(ちなみに猗窩座が無惨に口答えをしたのは是一度きりとのこと)。