「今の世の中真面目に働いても馬鹿を見るだけ だから楽に稼げる方法を選んだのさ」
概要
登場した回は2021年10月4日付の動画『【漫画】詐欺師を殺る狂人ヤクザ。ペンチでちぎって…アーミーナイフで捻り上げる。』である。
製紙工場で勤務しているアルバイトで、二か月前から入った紅林と同期。
数ヶ月も観察した紅林から「仕事をサボる様な奴じゃない」と評価していることから勤務態度は良好である事が窺える。
活躍
紅林の勤めていた工場でアルバイトとして勤務していたが、「両親と祖父母と姉夫婦が例の感染症で亡くなった」事から忌引のために一週間も休み、「姉夫婦の子供を引き取る」と言ってカンパを集めていた。
最初は身の上話を聞いて同情していた紅林だったが、金の恨みと人間関係で不穏を感じつつあった。そんな中、高校時代の友人である片倉と再会をした紅林は田丸について話をした。そんな中、田丸が以前片倉が勤務していた会社で「両親と兄夫婦が交通事故で死んだから金を貸してほしい」とカンパを集っていたことを知らされた。
田丸の素顔は、以前勤務していた会社やSNSで似たような手口で詐欺行為を行っていた寸借詐欺師(なお、以前勤務していた会社では嘘だとバレて解雇された)。紅林に語った事情も当然ながら真っ赤な嘘である。
上記の詐欺行為を行ったのも「まじめに働いても馬鹿を見るだけ。だから楽に稼げる方法を選んだ」というものであり、騙された同僚に問い詰められても「騙されるアンタが悪い。どうして財布を開く前に裏を取らなかったの?」と嘲って言い返していた。
勿論そんな非道を紅林が許すはずがなく、田丸が退社する前に会社の朝礼で事実を告発するが、田丸は悪びれる事もなく本性を現した。騙された同僚は田丸に怒って殴りかかろうとするが、古武術の達人である事から返り討ちにした。止めに入った紅林にも殴りかかったものの、人の善意を踏みにじった怒りで【紅鬼モード】となった紅林の一撃でノックアウトされた(なお、紅林は周囲に止められたものの、田丸が古武術の達人と明かした事が幸いしてか、後に駆けつけた警察官に事情を話したことで留置場に行かずに済んだ)。
田丸は警察に逮捕されたものの、初犯ということも加え、金額も少なかったことからすぐに釈放された。
だが、『そうは問屋が卸さない』と言わんばかりに、警察署から出た田丸の目の前に二人組が行く手を阻んできた。
田丸「うあ……あんたら、何だよ?」
厳つい顔の極道「ちょっと付き合えや兄ちゃん」
紫髪の狂人兄貴「地獄までなァ……」
田丸は天羽組が経営する店でも詐欺行為を行っていた為、構成員である極道二人に拉致されて制裁を受ける事となる。
紫髪の狂人兄貴「お前ピンチ! だからペンチでリンチ!」
田丸「ギャアアアア!!」
紫髪の狂人兄貴「グルグルグリーン! つらく悲しい時ー!」
田丸「グエエエエエ!!」
紅林が聞いた風の便りによると、狂人にペンチでリンチされ、アーミーナイフで腹を刺されてグリングリンされて殺害されたとの事。
かくして、人の善意に唾を吐きかける形で金を騙し取った男は、コロシの天羽組の逆鱗に触れて狂人に制裁を受けて殺されるという最期を迎えた。
余談
この動画は、マレーシアの実話をもとにストーリーを再構築して制作されたものとなっている。
この回でゲスト出演した狂人こと小林幸真が古武術の達人である田丸をどうやって拉致したのかは長らく不明だったが、後にそれなりの実力を持つ飯豊を手加減でフルボッコした上に、オリンピックレベルの脚力を持っていた事が明かされた為、仮に抵抗したとしても返り討ち、逃走しても追いつかれて捕まってしまうため、どちらにせよ天羽組に舐めた真似をした時点で田丸は積んだと思われる。
近日のヒューバグでは度重なるクロスオーバーで大勢の死傷者を出しているが、田丸はヒューバグで二番目に他作の登場人物に殺されたキャラクターである(一番目は倉田商事の社長と専務で、小峠華太と工藤清志に殺された)。ちなみに、紅林シリーズに登場した京極組組員(当時も含め)で久我シリーズに登場しないままクロスオーバー動画で死んだキャラは袈裟斬りの吉岡と金子と成田(ガソリン兄弟)が該当している。