※内藤スレにおけるLS:Booooomerangの一員である痛風というキャラクターについては、通風を参照。
概要
尿酸の血中濃度が上昇し飽和状態となることで、(腎臓で尿酸が除去しきれず)体内で析出して結晶ができ、これが関節に蓄積することで、関節やその周辺組織に痛みを伴う炎症発作が起こる症状のこと。高尿酸血症の特徴的な症状の一つ。
手足の指の関節、とくに足の親指の付け根などが大きく腫れ上がり、文字通り「風が吹いても痛い」ほどの激痛が走る。
痛風自体は重篤な症状ではないものの、その背景に何らかの疾患が隠れていることは多々あり、また合併症として結晶が原因の変形関節症や、尿路結石症による腎臓の損傷、さらに腎臓の損傷による糖尿病や高血圧の悪化といった危険性があり、軽視してはならない。
遺伝的な体質や既往の疾患などで、腎臓や心臓・血管など循環器の働きが悪いのも関係するが、尿酸のもととなるプリン体を含むものを多く摂取すると発症しやすいとされる。
プリン体の多い食品としては赤身の肉や魚のほか、レバー、納豆、鰹、白子、牡蠣などが挙げられる。特にビールや日本酒、紹興酒、ワイン、リキュールといったアルコール飲料はもともとのプリン体が多い上に、食事といっしょに摂ることでさらに尿酸値が上がりやすくなる。甘い清涼飲料水も同様であり、食事には注意が必要である。
プリン体の多い食品はいわゆる珍味やごちそうと呼ばれるものが大半のため、かつては「贅沢病」と言われていた。
一方、食事だけで尿酸値を下げるというのは難しく、治療においては食生活改善に加えて投薬や運動習慣の指導が行われる。
なお、肥満体型の人は食生活と合わせて発症のリスクが高いが、激しい運動をしている人や水分摂取量が少ない人、ストレスを感じている人も尿酸の血中濃度が上がりやすいため、太っていないから、あまり食べていないから平気ということではない。まれに尿酸値が非常に高いにもかかわらずなぜか痛風にならないケースも存在し、痛みがなくても油断は禁物である。
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はたらく細胞BLACK:痛風の回がある。