概要補足
隔週金曜日更新で、作者のシズとしては『魔法少女の親友』に次ぐ『GANMA!』での連載2作目。2019年に実施された「GANMA!よ!俺たちの声を聞け」企画でショートアニメPVも作られた。
あらすじ
仮構西暦20××年、D連邦共和国特殊作戦師団所属のX-11(イクス・エルフ)軍曹は、上司より「怪物」と称される要人・フランケンシュタイン博士の警護と疑惑調査を命ぜられる。軍曹が警護対象の家に到着すると白髪・青瞳の少女に出迎えられる。少女は自分こそが不老不死の「怪物」ヴァイスローゼ・フランケンシュタイン博士であると語り、自ら不老不死であることを証明する。博士より「クレー」という名を与えられた軍曹は警護対象のヴァイスローゼとの同居生活が始まる。
登場人物
主な登場人物
ヴァイスローゼ・フランケンシュタイン
CV:優木かな
本作メインヒロインにして白髪・碧眼の「怪物」フランケンシュタインの少女。別名は白薔薇(しろばら)のフランケンシュタイン。略称のローゼで呼ばれることもある。
見た目は約140㎝の少女だが、300年以上生きる不老不死かつ生きた国家機密である。弟のハーゼからは「ロリババア」と呼ばれている(「お前が言うな」その1)。なお、「父」のヴィクトル、「兄」のシュバルツネーベル、「弟」のハーゼとは血縁関係はない。
自然科学などの幅広い分野で功績を持ち、現在は機械人形や義肢を中心に研究・開発を生業としており、博士とも呼ばれている。
クレー=X-11(イクス・エルフ)
CV:八代拓
本作主人公でD連邦共和国・特殊作戦師団所属の軍人。階級は軍曹。身長約190㎝で顔に大きな傷がある。基本的に感情を表に出さない性格。
軍の中では知名度があり、噂により「子供殺し」とも称されていた。
軍所属の特別孤児院「南の丘」の出。名前がなく、軍の生態番号である「X-11」を名前代わりに使用していたが、ローゼよりクレーの名を与えられる。ゼクスにライバル視されている。
上司のハイトマン少佐より身辺警護と疑惑調査の命を受けてローゼの下に派遣、警護込みの共同生活をするようになる。
軍人
ハイトマン
D連邦共和国特殊作戦師団の少佐。クレーらの上司。クレーにローゼの警護と疑惑調査を命じた本人でもある。既婚だが片思いを引きずるオッサン。
ゼクス=C-6(ツェーゼクス)
D連邦共和国特殊作戦師団の軍人で2曹。軍所属の特別孤児院「東の丘」の出身。褐色肌の男性で戦闘狂。クレー同様に名前がなく、C-6は軍の生態番号。…ついでに、デリカシーもない。
フィア=C-4(ツェーフィア)
D連邦共和国特殊作戦師団の軍人で3曹。クレー同様に名前がなく、C-4は軍の生態番号。糸目の男性のような容姿をしている。
ヴァイスローゼの関係者
菫(すみれ)
ローゼにメイドとして仕える猫耳、シッポ付き機械人形(オートマタ)。
グラウハーゼ・フランケンシュタイン
ローゼとシュバルツネーベルの「弟」にあたるフランケンシュタインの少年。別名は灰兎(はいと)のフランケンシュタイン。略称はハーゼ。
見た目はショタだが、300年以上前に普通の人間であるヴィクトルに造られた3体目のフランケンシュタイン。ローゼからは「ショタジジイ」と呼ばれている(「お前が言うな」その2)。
「姉」同様生きた国家機密で、ブラックカード持ち。
アヤメ
グラウハーゼに仕える機械人形の女中。菫の姉妹機にあたる。
シュバルツネーベル・フランケンシュタイン
ローゼとグラウハーゼの「兄」にあたるフランケンシュタインの青年。別名は黒霧(くろきり)のフランケンシュタイン。略称はシュバルツまたはネーベル。
物語開始前にヴィクトルの死後、妹と弟の前から失踪。
黒薔薇
シュバルツネーベルと行動を共にする右目を眼帯で覆う少女。
エイミー
ローゼ、ハーゼの姪孫。
ヴィクトル・フランケンシュタイン
ローゼらフランケンシュタインの「父親」にあたる人物。300年前を生きた普通の人間であり、故人。
用語
南の丘(ズューデンヒューデル)
クレーが育ち、義務教育と軍事教育を受けた軍直属の特別孤児院。
ここと同様の施設として「東の丘」など3か所があるが、人道的に一番ヤベエのがここ。
フランケンシュタイン
300年前にヴィクトル・フランケンシュタインによって作られた「怪物」とも呼ばれる3人の不老不死の人造人間。普通の人間より高い治癒力を持つ。一方で髪が切られても製作時点まで戻るものの、身体の成長は止まっている。
元ネタのフランケンシュタインの怪物と違い、外見は一般の人間と変わらない上に、D連邦共和国の医療・科学技術力の基礎をつくるほどのモトネタ以上の高い知能を持ち、人間との生殖も可能。