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鳥山石燕著の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に記載される平清盛が遭遇したとされる妖怪。

概要編集

“髑髏の怪”とも表記される鳥山石燕著の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に記載される『平家物語』の『平家物語』の『物怪之沙汰』にその記述が見られるとされる平清盛が遭遇したとされる妖怪、あるいは怪異


福原(現在の神戸市兵庫区)の都のある朝の事である。清盛が帳台から出て何気に中庭を見ると、そこには死人の髑髏がそこかしこに無数に転がり、左右上下にしきりに動きまわっていた。

そのあまりの光景に清盛は大声を上げて人を呼ぶが、何故か誰も来ることは無かった。


そうしているうちに無数の髑髏が1つに合体。14~15丈(約42~45m)の巨大な髑髏と化してまるで生きているかのように無数の眼で清盛を睨みつけて来た。


普通の者ならばそのまま気を失ってしまう所を清盛は意を決し、負けじと髑髏の目を思い切り睨み返した。するとその眼力に恐れをなしたのか、大髑髏は日の光の溶けるかのように跡形もなく消え去っていったという。


なお髑髏の正体は清盛に恨みを抱いて死んでいった者たちの亡霊だったのか、はたまた魔性の者が彼を誑かしに現れたのか、最後まで謎のままとなっている。


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