概要
てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集19巻「あいつを固めちゃえ」に登場。
カメラ型のアイテムで、これのシャッターを押すと、実際の出来事を写真のようにその場の瞬間を固めることができる。
ちなみに後述の2023年版では、シャッターを押された相手には時空間の模様が浮かび上がり、少しスローモーションになってから停止するという表現になっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版では1983年1月28日に、水田版では2012年2月24日及び、2023年7月21日にそれぞれ放送している。
1983年版
- サブタイトルは「しゅん間固定カメラ」
- 今回のび太は自分ちには届かなかったことにしてジャイアンリサイタルのビラを捨てた。
- ドラえもんが瞬間固定カメラの本来の使い方を説明するシーンではスズメバチはバッタに、砕けるガラスコップは割れる風船にそれぞれ変更されている。
- 窓ガラスを割ってママから逃げるシーンでのドラえもんの「バカだなあ。ほんとにバカだなあ」のセリフはカット。
- ラストにはシャッターを押して歌い始めたジャイアンからドラえもんとのび太が全速力で逃げるシーンが追加。
2012年版
- ドラえもんはしずかが持っていたジャイアンリサイタルのビラを見て「地獄への招待状だぁ」と震え上がっており、しずかに持たせたのは焼き芋のタイムセールのビラ。
- のび太にどら焼きを盗み食いされた際ドラえもんは間違って腕を噛んでしまい痛がっている。また、瞬間固定カメラの本来の使い方を説明するシーンでのスズメバチはミツバチに変更。
- ジャイアンリサイタルに皆が苦しみ、何人かの観客が逃げ出していく様子が追加されている。また、ドラえもんは勢いよく落下した衝撃で地面にめり込み平面化してしまっている。ちなみにすぐ空気ポンプで膨らみ元に戻った。
- のび太は瞬間固定カメラでジャイアンを止めたことでしずかから大いに感謝され、ケーキをご馳走になっており、ドラえもんもそれに続いている。
- ドラえもんとのび太は帰宅して夕食や入浴をすませ就寝しようとした時にジャイアンのことを思い出した。そして空地に着くとドラえもんはのび太に後を任せて帰ろうとするが、すぐにのび太に止められ、どちらがシャッターを押すかでもめるが、その最中にシャッターを押してしまい、ジャイアンが動き出した。
- これに慌てたドラえもんはのび太はすぐに逃げ出すが、その際に放り投げた瞬間固定カメラが地面に落ちたことでシャッターが押されてしまい2人は固められ、落書きや悪口に気付いたジャイアンにボコボコにされてしまった。
2023年版
- ジャイアンリサイタルのビラはカラフルなデザインになっている。
- 瞬間固定カメラの本来の使い方を説明するシーンではスズメバチは燕とバッタに変更され、水しぶきと割れるガラスコップは水が入ったガラスコップが割れるという1つの描写にまとめられている。
- のび太はその場に座って自分だけ楽しい時間をすごしていいのだろうかと考えている。
- 今回も2012年版同様、皆がジャイアンの歌に苦しむ様子が追加され、特にスネ夫は両親の幻影を見ており、しずかはそんなスネ夫をなんとか支えようとしたが疲れ果てて同じく倒れてしまった。一方ドラえもんとのび太もジャイアンの歌の威力に抗いながらなんとか空地までたどり着きジャイアンを固めることに成功した。
- 更に今回も2012年版と同じく、ドラえもんとのび太が帰宅後に夕食や入浴をすませ就寝するまでの様子が描かれているが、夕食後テレビを見ている場面が追加されている。またジャイアンのことを思い出したのも、2012年版同様就寝する直前だった。