神功明里。明里でいいから。さッさとどこかに隠れてくれない?
概要
原作漫画『GANTZ』のスピンオフ作品、『GANTZ/MINUS』に登場する東京チームのメンバー。主人公「橿原大樹」と同じ高校に通う女子高生であり、本作のヒロイン。
大樹、和泉、西らがGANTZのミッションに参加するよりも半年以上前から東京チームの主戦力として星人と戦っていた古株の1人。
細身でスレンダーな体型、栗色の癖っ毛の髪がどこか大人びた印象をもたせる。大樹に「渋谷でロケを見かけたレイカなみか、それ以上」と言わせるほどの美少女。高校内では女子陸上部の部長を務めている。
ミッション初参加の人へGANTZの簡単な説明や装備品の装備を呼びかけており、死者が出ないよう最低限の警告をする一方で、他の仲間(仮)や初参加者が死亡しても一瞥するだけで気にも留めないなど、冷徹な言動が目立つ。
戦いの際は、たとえ悪人や星人であっても命を奪うことは好まず、基本的にトドメはYガンによる転送を行う。
100点獲得を狙っており、点数を稼ぐためなら同チームのメンバーが星人と戦闘中であっても横取りをするように倒していくなど、点数獲得に固執しているが...
ほッといてくれる? あんたやあんたの仲間に助けてもらおうなんて思ッてない
100点獲得を狙う理由
3番よ。彼を.....汐原懐里を蘇らせて。
自身が東京チームへ参加した際に、チームのリーダーを務めていた師匠兼恋人「汐原懐里」の復活。当時のメンバーらをまとめ上げ、明里へ戦いのノウハウを教え、メンバーを強くした恩人を蘇らせることが明里の目的であり、これは明里のパートナーだった大樹ですら知らなかった。
明里が戦闘技術やGANTZの知識を大樹らへ教えて強くしたのは、100点を獲得するためであり、大樹が自分に想いを寄せていることを知りながらも利用していた。
冷徹な一面も強くあろうとする彼女の表面上の姿であり、本来は気弱な普通の女子高生。裏では自身のせいで死んでしまった人を思い出して泣いてしまったり、他のGANTZメンバーに強く当たっている裏では泣きそうになるなどしていた。
彼女を強くしていたのは恋人を復活させるため、そして自身を救ってくれた懐里のように強くなりたいという憧れだった。
自分の恩人への憧れ、一途な恋心、そのために強くあろうとする姿、人物像や境遇などはどこか未来のGANTZメンバーを思わせる。
戦闘能力
日々GANTZの装備を用いて訓練を行なっており、抜群の運動神経、陸上部ゆえの人並み以上の体力をもつ。判断力や洞察力にも優れ、星人のパターンや危険度などを考えて常に冷静沈着に戦う。全盛期の強さはGANTZ/MINUS内どころか、東京チーム史上でもトップクラスと見られる。
銃を用いた戦闘、ソードを用いた白刃戦、徒手空拳による体術戦に長けているため全てにおいて隙がない。同じ東京チームの交戦的なメンバー「石橋」らが明里をマワすために何度も襲いかかっているが、その度に半殺しにしており、ベテランのメンバーと比較しても頭1つ抜けている。
和泉がメンバー入りして以降、初ミッションとは思えない程の卓越した立ち回りを見せる彼に驚くも、和泉と同格かそれ以上の戦闘能力に加えて、経験してきた場数の違いによる力の差は彼に歯軋りさせるほど。和泉と明里によるガンツソードを用いた白刃戦では、殺すつもりで戦う彼を相手に体格による差などをものともしない互角の戦いを繰り広げた(流石の和泉ですら、彼女の速く重い攻撃を受け止められず避けに徹する)。
ただし、この時点の明里は恋人の復活等様々な要因により弱体化していたと見られる。
最期
恋人を蘇らせるために鉄の仮面を被り、ひたすらに戦い続ける戦士だったが、トラ星人編にて100点を獲得し、恋人の汐原懐里を蘇らせた明里は彼を取り戻したことにより大きく弱体化。そして更に緊急ミッションによって登場した強敵「ひょうほん星人」によって彼が殺されたことを知ると「GANTZの終わらない悪夢」に絶望する。
ごめんね、大樹くん...きッと、傷ついてたよね...
生きて...あなたは生きて
このまま...死なせて...もう...いいの
大樹が明里のもとへ辿り着いた際には既に瀕死であり、生きる希望を失っていた。明里を蘇らせようとした大樹を制止し、このまま死なせるように懇願。自分の目的のために気持ちを踏み躙って利用したことを謝り、最期に生き残って欲しいと伝えて大樹の腕の中で息を引き取った。