人物
Anomalous(これ以上の研究は不要と判断された比較的無害で使い道も無い)と認定されたSCPオブジェクトの定期確認、実験における監督代行や実験やSCP収容またオブジェクトクラスの再認定における助言などを職務とするスタッフ。
日本人男性で年齢は本人曰く31歳である。豊富な知識を持つ博士であるが白衣を嫌い、グレーのスーツを着用することを好む。
170センチを超える身長だが、体重は57.7kgを保っている。身体能力はごく平凡。
明白な侮辱を受けた場合、また不愉快な事態に出くわした時には慇懃無礼な態度と回りくどい罵倒をするが、それ以外は誰に対しても、自分よりポジションの低い職員に対しても謙虚で丁寧な応対をする。
人命を優先し、職務中に事故が起これば情報の獲得を待たずして即座に実験中止を選ぶ。まさに紳士である。
ただ、自分や兄弟の命についてはあまり頓着が無いように見える。
SCP財団に入るまでの一切の経歴を抹消された人物。
どこかから派遣されてきたようであるが、それについての情報も消し去られている。
兄弟
神山博士にはこれまでに18回の死が確認されており、死のたびに「一卵性の兄弟」を名乗る人物が日本支部のサイトに連絡をしてきて、兄(または弟)の遺言にしたがって仕事を引き継ぐ、と主張する。
財団側はそれを受け入れ、彼はそのまま「神山博士」として職員として迎えられる。
こうして迎えられる「神山博士」は下の名前こそ違うが、見た目だけでなく、性格・知識・そして死ぬ直前までの経験すら全く同じである。
「神山博士の兄弟」は前任者の仕事を完璧に遂行するが、上記の事柄についての疑問をぶつけてもはぐらかされてしまう。
そのためか怪訝に思う職員はおり、「遺言」なるものが実在するのか調べようとした者もいたが失敗に終わり、組織から咎められてしまった。
SCP財団が表の世界にむけては隠匿されている以上、兄弟とはいえ外部の人間に職務内容を組織外に漏らすのは問題だ、とする職員の言い分も、「神山博士」が新しく現れ仕事を引き継ぐ以外の事象を起こしておらず危険性もゼロ、として日本支部側に却下されている。
彼の正体を探ろうとすること自体がタブーとなっているが、それでも突き止める事を諦めきれないエージェントもいる。
神山自身はそのような追及を受けても、紳士的な態度を崩すことはない。
SCP財団日本支部の公式見解においては18回死に、その度に新しく現れた「神山博士」はあくまで前任者の兄弟であり、不死身の人間などではない。
兄弟が無限に存在するような異様な現象もまた一切存在しない。