SCP-014-JP-J(奈落の悪鬼、漆黒の翼の堕天使アイスヴァイン)とは、SCP財団日本支部のSCPオブジェクトである。
概要(特性など)
かつてSCP日本支部が収容していた人型オブジェクトで、当時のオブジェクトクラスはEuclid(=収容不安定、収容手順が複雑か、意思があり脱走のリスクがある)であり、少女の身でありながら、SCP-073とSCP-076(カインはともかく、アベルはその残虐性や戦闘力で財団職員たちから見れば恐怖の対象である)を「F○○eのパクリ」と言い放つ(確か特徴は似てるけど…)ほどの恐怖への耐性を持つとされる。その特性は、「医学的に異常はないはずなのに多重人格を主張する」というものである。
そして、この少女の身に宿るとされる「堕天使」は
・飛行能力
・天才的剣術
・冷気や氷を操る(神々の戦では氷の大剣を生成し戦ったと主張)
・見た人間を魅了する超美貌(この設定から、美少女として二次創作されやすい)
・「邪悪な霊をみる」超常的視力
を持つと、少女本人は主張する。
オチ
……という設定の元中二病をこじらせてしまった財団職員の娘さんである。かわいい。
一通りの家具を備えた部屋で収容され、中学校二年生の勉強をし、一定の予算(お小遣い)で物を買える、など、そばアレルギーや発作に注意されること以外は、扱いは完全に中学校二年生の人間の少女に対するそれである。(監視にあたるチーム名が「みんなの通る道」であり、職員たちも実情は分かっていたものと思われる)
記事名でもある「アイスヴァイン」は、本人的にはおそらくカッコいいと思って用いた単語だが、意味は「豚の塩漬け肉料理」であり(報告書内のインタビューから、素でこの事は知らなかったことがわかる)、この事実を前述のインタビュー内で知らされると戸惑いからか沈黙し、その後「我が名はアザナエル(これもインタビュー担当のエージェント・カナヘビ氏がその数日前に差し入れた作品の登場人物名と一致)」と訂正したり、いつの間にやら堕天使ではなく悪魔となっていたり、剣の素材が氷ではなく液体窒素になったり、独特のセンスで飾り付けたノートを「魔導書」と主張する、「悪霊が見える」と発言し財団内で騒動になり、罰としてケーキとプレゼントを没収されるなど、わかりやすく中二病のエピソードには事欠かない。
その後の人生
彼女は15歳になって間もなく、アイスヴァイン人格を喪失したらしく、代わりにそのことについて触れられると精神的苦痛を訴える(いわゆる中二病卒業)ようになり、この件でOCも「異常性喪失:Neutralized」に分類されるようになり、成人後はいちエージェントとして職務に当たる日々を送っている。(なお、上記の件は職務上支障が出るため「そっとしておいてあげて」ということになっているが、定期的に異常性再発の有無を確認され、黒歴史を公的に確認される事態になってしまっている)多くのTaleや二次創作では成長後の「エージェント・立花」として登場し、財団職員として働く姿を見られる。加えて、同僚や上司からアイスヴァイン人格をいじられたり、精神的に追い詰められた自他を励ますため、無理やりアイスヴァイン人格を名乗ることもある。
「日本支部出身女性型オブジェクト」という共通点から、SCP-835-JPと一緒に出演することも多い。
関連リンク
SCP-014-JP-EX-1(類似点は多いが、ジョークでもなく本気で質の悪い遊びの被害者)
SCP-835-JP(日本支部出身女性オブジェクト仲間)