概要
月刊コロコロコミック1996年5月号から1999年4月号まで連載。原作(シナリオ)担当は立神敦、作画担当は犬木栄治。犬木氏にとってはこれが月刊コロコロでの初連載作かつ初単行本作品であり、以降もビックリマン2000やバトルビーダマンなどの作品を発表していったのに対し、本作でデビューを飾った立神氏は本作以降2024年現在に至るまで作品を発表していない。
連載開始当時は名探偵コナンや金田一少年の事件簿といった探偵もののヒットが相次いでおり、本作もその流れで連載を開始した。
コロコロ掲載当時は毎号「事件編」(以下前編)と「解決編」(以下後編)の2本立て形式で掲載され(単行本では各話ひとつにつながっており、前後編のつなぎ目もわからないようになっている)、前編を掲載した後に他のマンガを挟んで後編という形式で掲載されていた。
毎号2本立てという特殊な形式での連載のために前編と後編の間に掲載されたほかのマンガにパロディにされたり、同時期に連載されていたデデデでプププなものがたりでもパロディとして前後編の推理もののエピソードが制作されたことがある。
アニメ化はされなかった一方、ニンテンドウ64でのゲーム化の計画はあったが未発売に終わった。
登場人物
秘密捜査課
本作の主人公チーム。3人とも小学生であり、同じ学校に通っている。3人の呼び名は古今東西の名探偵に由来する。
西鍵健一(にしかぎ けんいち)
秘密捜査課警視で本作の主人公。小学6年生。10月13日生まれ。仲間内での呼び名はホームズ。勉強、スポーツがまるでダメな少年だが、事件になれば卓越した推理力を発揮する。
決め台詞は「ぼくは警視庁秘密捜査課、西鍵健一警視だ!!」。
北原 真古(きたはら まこ)
秘密捜査課警部で3人の紅一点。
小学6年生。8月2日生まれ。呼び名はマープル。読書好きで勉強熱心で学校の成績も良い。ホームズとは幼馴染み。
決め台詞は「わたしは警視庁秘密捜査課、北原真古警部よ!!」。
明石 小五郎(あかし こごろう)
秘密捜査課警部補。
小学4年生。11月20日生まれ。坊主頭の少年。呼び名はコゴロー。食いしん坊で、ペロペロキャンディーが好きで常に携帯している。言葉の語尾に「〜だーよ」とつけるのが特徴。洞察力が鋭く、嗅覚も優れている。
決め台詞は「おれは警視庁秘密捜査課、明石コゴロー警部補だーよ!!」。
警視庁
原田 三郎(はらだ さぶろう)
警視庁捜査一課警部。
最初はホームズ達の事を子供と思ってなめていたが、二番目の兄が起こした事件をきっかけに敬意を向け、尊敬するようになる。
犬森 元治(いぬもり げんじ)
警視庁の警視監。
物語中盤で登場し、秘密捜査課直属の上司となる。原田警部とは警察学校の同期でデコボココンビ。名前は作者の犬木栄治のパロディ。
ハリー
警察犬。
ぐうたらな性格だが、いざという時は行動的でホームズとの相性はバッチリ。
関連項目
推理の星くん…本作の完結6年後にコロコロで連載開始した推理漫画。本作の原作者と同姓の『立神サチ子』なる人物が原案としてクレジットされているが、立神氏との関係は不明でこちらも星くん以降作品を発表していない。