概要
稗田阿弥とは、東方Projectに登場する稗田阿求に関連したキャラクターであり、転生を繰り返す「御阿礼の子」における、阿求のひとつ前の人物である。
阿求が九代目の御阿礼の子であることから、一つ先代の阿弥は八代目の御阿札の子にあたる。
2017年現在、阿弥については阿求を除く他の「御阿礼の子」同様阿求執筆による「幻想郷縁起」(『東方求聞史紀』)などに名前が登場するだけで、そのパーソナリティや具体的な活動、容姿、生年月日などは不明である。
ただし阿弥の生きていた時代ないしは生没時期のおおまかな部分について、ファンや二次創作では、いくつかの情報を元に推測するものもある。
第百二十一季出版の阿求による「幻想郷縁起」において「 今回の幻想郷縁起は、新しい幻想郷になってからの初めての本 」とあり、この「新しい幻想郷」を博麗大結界の形成の前後を境にその新旧を述べていると仮定し、さらに「御阿礼の子」の転生周期が百年余であるとされている(「幻想郷縁起」)ことなどが推測の資料となる様子である。
二次創作では
上記の現在時点における原作ではその詳細が明示されていないため、同現在時点ではその二次創作において多様な人物像が考察され、かつ、様々なストーリーが想像されている。
特に阿求にまつわるストーリーや幻想郷の歴史、過去の幻想郷を語る物語において登場することが多い。
容姿の描かれ方も様々であるが、阿弥自身が稗田家の家系に連なるものであることから、阿求に似た容姿、あるいは容姿の中に似た要素を持つ(例えば髪色や服装など)様子で描かれることも多い。阿求を参考にしたイメージの構築は阿弥の他にも稗田阿礼や稗田阿一など御阿礼の子全員についての二次創作的アプローチでも見られており、阿求の性格や姿を通した阿礼や歴代の御阿礼の子たちの縁が描かれることもある。
pixivにおいても、人物像や容姿含め様々な「稗田阿弥」が想像されている。
またその生きた証として今日の阿求の時代にも繋がる人間関係や様々な物品が想像されることもある。
二次創作において想像されることのある人間関係としては同じく時代の記録者である射命丸文との関係性や幻想郷縁起における妖怪側からのメリットに目をつける八雲紫など幻想郷創設関係者、現在の人間の里にみる例えば上白沢慧音や森近霖之助、霧雨魔理沙や本居小鈴に結びつく系譜といった間柄、当時の巫女(博麗の系譜)など様々なものがある。
阿弥も関係する稗田阿礼にまつわる説から藤原妹紅との縁を想像するものもある。
特に文との間柄では共に名前の読みが「あや」である(阿弥の方は原作中で明示されたものではないので二次創作的想像を含む)ことにみる互いの取り付きやすさにはじまり、共に文章を通して他者に物事を伝える身であること、文にみる天狗と稗田氏との関わり(猿田彦など)といった、交流するほどに知ることのできる互いの深みを通して関係性が深まり得ることなどが想像されており、文と御阿礼の子全般のカップリングである「文阿」においても阿求と文との「文阿」と並んで阿弥と文の「文阿」も様々に見られている。
二次創作では阿弥もまた阿求の語るような「人間関係がリセットされる恐怖」をその身を以て知ることとなったのか、または先述のような人間関係を通してそういった恐怖が幾許も軽減されていたのかなど、人生の最後がどのような思いであったのかについてもそれぞれごとに想像が展開されている。
人間関係が豊かであったとする想像では、この阿弥の体験があるからこそ後に阿求が妖怪も含めた人間関係を通して転生の恐怖を克服できる可能性について、無意識のうちに期待できることにも繋がっていくのではないかとするものもあり、阿弥は御阿礼の子の運命に光を見た人物にして、新しい「 幻想郷ライフ 」を切り開いていく始まりに影響しているのではないかと想像されることもある。
そしてそんな阿弥を知る人々、妖怪たちが後に生まれる阿求をどのように迎えたのか、どのように触れ合っていくのかが想像されるなど、御阿礼の子の魂としては本人ではあるものの阿弥の存在はまた違った形で阿求にも影響を与える様子も様々に想像されている。
関連イラスト
先述のように同現在時点では原作においてそのデザインやキャラクター設定等はほとんど語られていないため、二次創作におけるそれぞれの作品ごとの「稗田阿弥」が想像されている。
- 阿弥と幻想郷の人々の交流という二次創作的アプローチ
関連タグ
原作・本人関連
カップリング
文阿 (阿弥を含む御阿礼の子と射命丸文のカップリング。pixivでは阿弥と文の二人のものに加え阿求と文の二人、あるいは阿求と文の二人を通した阿弥と文のカップリングといった様々な作品が発表されている。)