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穢神サグメ

えしんまたはわいしんさぐめなど

「穢神サグメ」(えしん-、あるいはわいしん-など)とは、東方Projectに登場する稀神サグメに関連して、個別の創作アプローチと誤字の可能性の両面での用いられ方がある。pixivでは主に個別の創作アプローチを指すタグとして、独自の意味を持つものとして用いられることが多い。
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概要

東方Projectに登場する稀神サグメに関連したもので、主にサグメの姓である「稀神」に関連して意図せず用いられている誤字としてのものと、サグメに関連した二次創作のアプローチの一つとして特定の意味が込められた、意図して用いられている独自の用法としてのものの二種のパターンがある。


本記事では両方について記述する。


誤字としての「穢神サグメ」

誤字としての場合は「穢」と「稀」の漢字表記の視覚的類似やそれぞれの読み(「穢」の場合は読みの可能性の一つ)である「え(-しん)」と「き(-しん)」の聴覚的近似などがミスを誘発しやすいという特徴がある。


視覚面では部首である「のぎへん」をはじめ上下の配置でゲシュタルトを構成する「つくり」、さらに双方の文字ともに全体のフォルムの中でも目を引く「のぎへん」方向にむけて左斜めにはらう一画(「穢」では10画目、「稀」では8画目)など文字デザインとしても共感しあうものがある。


アルファベット・ローマ字表記などでは「穢」を音読みで捉える場合「 e-shin 」の読みの場合では「 ki-shin 」(「稀神」)と母音は異なるが音の数が同一(「 e 」と「 ki 」)で「 wai-shin 」や「 ai-shin 」の場合は音の数が異なるものの母音が同一(「 i 」)となるなど共通点と相違点がそれぞれ発生するものとなる。


文字の面でも音の面でも、両者の交錯には了解可能な部分が多分に含まれている。


個別の創作アプローチとしての「穢神サグメ」

上記のような主に本来の意図とは異なる誤字・誤読としての「穢神サグメ」というケースのほかに、「穢神」が独自の意味を持って意図的に使用される場合もある。


この場合ではそれぞれの創作において「穢」(「穢れ」)が持つ様々な意味や視点が、サグメの心身の全般にそれぞれの形で作用する様子が想像されている。


「穢れ」

作中での「穢(れ)」はサグメも所在する月の都にとってはその設立の経緯にまでさかのぼることのできる程にこれを忌避し続けているものでもあり、「穢神」はサグメ含め月の都にとって理屈の上ではその内部に在ってはならない存在である。


例えば穢れを生み出し続ける存在へと変化した者は、月社会では幽閉の処置をとられている(『東方儚月抄』、『東方紺珠伝』)。意図的に「穢れ」が持ち込まれた際には月の都側の勢力はそれをすべて祓わなければならない事態ともなっている(例えば綿月依姫博麗霊夢と対峙した際の弾幕ごっこの一シーン。『儚月抄』)。


サグメの初登場作品である『紺珠伝』でも「穢れ」の概念が作中の物語に大きく影響しており、とある意図によって「穢れ」が押し寄せたことで月の都は自ら「 凍結 」し、さらには他世界をも巻き込んで大規模な行動へと志向していくこととなる。


「穢れ神」としての二次創作的想像

二次創作における「穢神サグメ」とは、そういった「穢れ」を何らかの形でその心身に宿してしまったサグメの姿と言えるだろう。

またはサグメが言葉で運命を変える際の、自らがその因果を制御することが出来ずに「 逆転 」となってしまう重大なリスクにみる「舌禍」の様や、「片翼を失った存在としてのサグメ」と仮定するときの「神性の一部を欠いた神」などといった不完全性、あるいは「天津神の部分」以外も持つサグメなどといった側面に種々の「穢れ」の存在を見出したり、サグメが周囲から陰口のように「穢れ」(忌避の対象)と断ざれる様をみる創作アプローチもある。


元々サグメ自身が何らかの「穢れ」を背負っているとみるアプローチもあり、例えば「アメノサグメ」にみる他者に対する反・高天原的行動の教唆(理由については諸説あり)をその参考としたり、『紺珠伝』で単独で月の都の防衛を任された様子であること(ただし『紺珠伝』時点の情報)などを通してサグメの月社会での実際の待遇と「穢れ」との関連を想像するものもある。


また、サグメは『紺珠伝』以後も地上へと顔を出すようになっており、例えば『東方文果真報』では永遠亭を訪ねるサグメの姿が複数枚写真に収められている。

地上とは穢れの地であることから、『紺珠伝』以後にサグメがこの地の「穢れ」に知らずと触れていくというアプローチもまたある。生物に見る感染や汚染といったイメージでサグメが「穢れ」に呑まれてしまうといった、あるいは白い布に墨が徐々に染みていくような様子にも近いかもしれない。


八坂神奈子によれば「」は神話が付加されたりすることで神性そのものが変化し得る柔軟な存在でもある(『東方求聞口授』)。今までのサグメに「穢神」を見出すか、あるいはこれからのサグメに「穢神」が降りかかるのか、二次創作でも様々な想像がなされている。


神性の変質の行方

それぞれの創作において「穢れ」自体をどのように捉えるかによってサグメの運命も多様で、作風に合わせて穢れ方も様々である。例えば先述のような原作にも見る生命的な「穢れ」の浸食ではシリアスなストーリーとなることもある。


「穢れ」に触れたために月世界に所在が叶わなくなって堕天とも失楽園とも言えるような状況で月の都を追われるといった想像は、「穢神サグメ」の姿の一つである。例えば原作作品において一時的な天界追放の処分を受けた比那名居天子(『東方憑依華』)とは将来的な復帰可能性の面でまた事情が異なる。かつて贖罪のために地上に落とされた蓬莱山輝夜(『東方永夜抄』以前)への処遇に近いものと言えるが、輝夜が月への召還が前提であったのに対し、穢れを受けたサグメがどのような処遇となるかは想像の余地もまたあるところである。


コミカルなものとしては、地上文化に触れて感化され、心持ちも振舞いも大きく変わったサグメに対し、それ以前のサグメを知る人々があまりのサグメの変わりように「地上に毒された」として「穢れ」の語を用いるといった想像もある。

文化交流の結果、サグメが「目覚めて」しまうのである。

サグメが何に目覚めるかは創作によって様々ある。

サグメの場合は「食」を通してそういった事態となると想像されることもあり、この「食」を通した新体験において「穢れ」をどう理解していくかがテーマの一つとなる創作もまたある(「サグ飯」記事なども参照)。


二次創作においてサグメは割と天然な部分やそれでいて真面目な部分もあって素直に異文化を受け止めていく心理的土壌がある様子が見出されることがあり、またそれまで静謐な世界にいたこともあって刺激に弱く感化されやすかったりといったキャラクター性も想像されている。


鈴仙・優曇華院・イナバなどはサグメについて「 割とおっちょこちょい 」ともしており(『憑依華』)、そんなどこか抜けたところのあるサグメが地上文化に染まっていくのである。

サグメがどんな文化に触れたか、そしてどんな「穢れ」方をしていくのかが「穢神サグメ」を通しても様々に想像されている。


この他、R-18的なニュアンスで「穢神」を見出すアプローチもある。

ただしこちらのアプローチはR-18という性質上、R-18に分類されているという意味をはじめ好みも大きく分かれ得るアプローチでもあるため、閲覧の場合などはより注意が必要である。


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