概要
HMS Unicorn(I72)は、イギリス海軍が第二次世界大戦中に建造した、航空機の補修能力を持つ空母。
1930年代、イギリス海軍の研究により、海軍航空隊が使用する航空機の損耗率が意外に高いことが判明した。このため、艦隊に随伴して航空機の補給及び修理にあたる航空機補修艦の建造が承認された。
艦内に作業場と必要物資が搭載され、イラストリアス級空母3隻分の支援能力を持つ。
性能諸元(1943年)
排水量 | 基準:14,950t、満載:20,300t |
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全長 | 194.9m |
全幅 | 27.4m |
機関 | アドミラルティ式重油専焼三胴型水管缶×4基、パーソンズ式ギヤード・タービン×4基 |
出力 | 40,000馬力 |
最大速力 | 24.0kt |
航続距離 | 13.5kt/7,000浬 |
乗員 | 1,000名 |
兵装 |
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装甲 | 舷側:76mm(機関部)、飛行甲板:51mm |
搭載機 | F4Fワイルドキャット×17機、シーファイア×38機、ソードフィッシュ×3機 |
艦歴
1941年11月20日進水、1943年3月12日就役。
1943年6月8日、空母「イラストリアス」と共にノルウェー北部掃討任務に参加。
8月、連合軍のサレルノ上陸作戦(アヴァランチ作戦)を支援する小艦隊「フォースV」に配属された。
12月、極東に派遣され、空母「ヴィクトリアス」到着までの繋ぎとして、艦隊空母として運用された。
1944年、オーストラリアへの「移動海軍航空基地」の設置を支援した。
1946年1月、退役。
1950年6月25日、朝鮮戦争勃発。これに伴い再就役。韓国水域で友軍空母を支援。高角砲による艦砲射撃も行なわれた。
1953年11月17日退役。1960年3月、スクラップとされた。
関連タグ
ユニコーン(アズールレーン)...本艦をモチーフにしたキャラクター。