概要
母の言葉
煉獄家・煉獄杏寿郎の責務「人を助ける」を全うするため、それが人として生きる事の正しいと信じ進んだ二十年。心を燃やして只人の支えになろうと努めてきた杏寿郎。
そして、これが最期になろうという刹那に、杏寿郎の前へ亡き最愛の母・瑠火が魂を思わせる姿で現れる。この思いがけない再会に杏寿郎は母へ声をかける。
「母上、俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?」
最愛の家族であること、信頼の絆が結ばれているからこそみせる、相手を信じて頼る貴重な面持ちだったのだろう。この問いかけに相手を心から誇るような笑みをみせて、瑠火は最愛の息子へ向けて―
「立派にできましたよ」
慈母の微笑みで告げた。その心を暖かくする言葉(こたえ)に、まるで暗闇を照らす頼もしい炎に照らされ安堵する子どものような笑顔になる杏寿郎。
杏寿郎は立派に生きた―
最後の闘いは確かに彼の勝利であった―
彼は責務を全うし人を助け、次の世代たちへ繋ぐ大役を見事に果たしたのだ―
余談
コメディ番組の「LIFE!」のパロディである割引の刃ではお惣菜柱・割獄割寿朗(演.内村光良)と上部の参・猗窩座(演.ムロツヨシ)との値引き合戦による疲弊で死ぬ前に最期の言葉を託した後、この台詞を話す役は常連客が行うこととなった。ちなみにアドリブであり、割獄も死ななかったが。