概要
本名は竹久 茂次郎(たけひさ もじろう)。岡山県邑久郡本庄村(現在の瀬戸内市邑久町本庄)生まれ。
大正時代を中心に活躍した画家・詩人。叙情的ないわゆる「夢二式美人画」で一世を風靡した。
大正ロマンを代表する文化人。生前は美人画や風景画など版画絵師としての評判が高く、浮世絵の伝統を継ぐ「新版画」を代表する絵師の一人としても位置付けられる(橋口五葉、川瀬巴水など他の新版画の絵師は日本よりも海外の方が知名度が高く、夢二は日本国内で広く名前が知られている数少ない新版画絵師でもある)。
挿絵画家や版画作家としての仕事のかたわら、商業美術家(グラフィック・デザイナー)のはしりとして、広告のデザインも手がけていた。肉筆画も手がけ、日本画や洋画など様々な表現手法の作品を残している。
また関東大震災においては、その翌日より取るものも取りあえずに被災地に飛び出し、その有り様を克明に遠方に伝え後世に遺すためのスケッチを行い都新聞(現在の東京新聞)に連載させた。その中で弱き者に向かう理不尽な暴力やそれを真似して弱い者いじめをして自分たちを無理矢理に鼓舞する子どもたちの姿などを独特の優しい視点を持ちつつ痛烈に批判している。これは後に『東京災難画信』として纏められた。そのため夢二はジャーナリストとしての側面も持っていたとされる。
pixivでは、画風(夢二式)や構図・デザインを模して描かれた絵にこのタグが付けられる事が多い。
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