竹崎季長
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たけざきすえなが
鎌倉時代の武士。九州の御家人。
寛元4年(1246年)生まれ。没年は不明。
元寇での手柄を認めてもらうため、財産を処分して九州からひとり旅立ち、幕府に手柄を訴え、それが認められたエピソードで有名。
そして、訴えを認められたことが、その後の季長の出世につながった恩から、自らが参加した戦と恩賞を認めてもらうための旅の様子を取りまとめたものを絵師に描かせた。
これが今日に伝わる絵巻物『蒙古襲来絵詞』であり、前巻・絵5・第17紙において、赤坂の戦いで日本軍に敗れた元軍を追って鳥飼潟まで進出した季長が描かれている。
またこの後方では、先駆けたために負傷して危機に陥った季長と彼の仲間を救うため、白石通泰の騎馬部隊が救援に駆けつけ元軍に弓を射る姿もある。
なお、この絵詞の制作をもって季長は元寇にかかる証拠を残した結果となり、後年のおける元寇がらみの出土品から絵詞の内容は本物であると認定された。
ちなみに、ここで描かれている倒れた季長に弓を射ている3人の元兵は、近年では後世になって描き足されたものと認定されるようになり、教科書などにはこの3人が削除されたものも増えている。
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