「姉さんを近界民に殺されてるから一生近界民を許さねーだろーな」
概要
「ワールドトリガー」に登場する、米屋陽介と三輪秀次のBLカップリング。
三輪はボーダー本部所属 A級7位三輪隊の隊長であり、米屋は三輪直属の隊員である。
上司と部下という間柄だが、お互いを「秀次」「陽介」と名前で呼び合う。
作中、男性キャラクター同士が名前で呼びあうことは珍しく、特に三輪が名前で呼んでいるキャラクターは米屋のみである(235話現在)。
詳細
三輪隊の隊長にして万能手である三輪と、攻撃手である米屋は、部隊での近接連携を担う。
連携は巧みであり、声掛け、目配せのような合図はほとんどない。
至近距離で互いの意を汲み、狙撃手の攻撃に繋げる巧妙な立ち回りは、レプリカも言及するところである。
近界民は全て敵と見なし、その排除がボーダーの使命と口にする三輪と、近界民に恨みはなく、友好的な玉狛支部とも交流のある米屋だが、行動をともにすることが多い。
第1巻 第2話で二人揃って初登場し、第2巻 13話では二人同時にトリガーを起動して換装している。
親しい友人というには微妙な距離があり、ビジネスライクな関係かと思えば前述のとおり名前で呼びあうなど、一筋縄で説明のできない関係である。
幼なじみ説もあるが、ボーダーへの入隊時期がちがう(三輪のほうが二年ほどはやい)などの疑問点もあり、2023年現在に至るまで、はっきりと言及されたことはない。
三輪の姉の存在を、作中で最初に明かしたのは米屋である。
作中において
黒トリガー争奪戦において迅悠一の母親の話を嵐山准から聞き、空閑遊真の入隊をボーダーが認めた後、見た目にわかるほどの混乱をきたしていた三輪の胸中を代弁するなど、米屋は三輪に対して理解のある素振りを見せる一方で、第2次大規模侵攻後に三輪が風刃を城戸正宗に返却した経緯に対しては、隊の存続に影響するにもかかわらず無関心だった。
その後、ガロプラ侵攻編において三輪が迅と共闘の折、近界民であるコスケロに話しかけた三輪に、米屋は虚をつかれたような表情を見せている。
以降、B級ランク戦ラウンド8など、米屋が三輪へ目線を向ける描写が増えた。
第2次大規模侵攻時には別行動をとっていた(米屋は出水、緑川と行動し、三輪は単独行動だった)が、米屋が「初見じゃかわせっこねーだろ」と述べたハイレインとミラの連携攻撃を、三輪が「それはもう知ってる」として退けるなど、情報共有をおこなっていたものと思われる。
米屋がアフトクラトルのミラに対して用いた「ワープ女」の呼称を、三輪が「『ワープ女』」とカッコつきで用いていることも、この点を裏付けている。
余談
三輪隊のエンブレムは一発の弾丸に巻き付くシンメトリーとなった二匹の蛇であるが、この二匹の蛇は三輪と米屋を表すとされる(弾丸は奈良坂透と古寺章平を表すとされる)。
この点を踏まえてか、オフィシャルファンブックBBFにおいて、三輪と米屋は「双蛇」「二匹の毒蛇」と称されている。
ふだんは角張っている三輪の吹き出しが、米屋に向けて丸くなったことがある(第5巻 96ページ)。
作中、角→丸の表現の切り替わりは、特に好意を持つ相手へ向けたセリフの場合にもたびたび発生している。
作中において、三輪と米屋の視線が交わったことは一度もない。