※この記事は東方ロストワードメインストーリー2章EXの内容に関わる重大なネタバレを含みます。
「砕かれし月の星霧に導かれて……魔法少女レミリア・スカーレット、ここに登場よ。かっ……可愛いのは、妹の方だから!」
概要
メインストーリー2章EX「紅魔塔ガイ伝」にて初登場した、魔法少女のレミリア・スカーレット。
このレミリアの世界では紅魔塔が建ったことで幻想郷の全土が焼失していて、さらには紅夢の魔女の魔法によって『魔物』と呼ばれる現象が発生している。そんな中、このレミリアは「魔物」として生きる運命を矯正した、元「魔物」の魔法少女である。
本編(第二章)同様、紅夢の魔女との戦いで1000年以上の長い眠りに着いていたが、EXではアリスたちによって目覚めさせられる。
この世界の月は何者かによって粉々に砕かれ、微小衛星の帯となっている。このレミリアによると「月の表面積が増えたことで、魔力供給の効率が上がっている」らしい。
レミリアの能力である「運命を操る程度の能力」は大きく変化していないが、魔法少女としての振る舞いも相まって使い方が大きく変化している。
汎異記号は「Z3」
【紅星の魔法少女】
このレミリア・スカーレットの魔法少女としての二つ名。赤と白の"可愛い"魔法少女風のコスチューム。武器は魔法のステッキ『スターガングナー』。
レミリアにとっての『可愛い』は妹であるフランドール、そしてレミリアにとっての魔法少女はその妹の憧れの姿。レミリアの衣装はフランのイメージする魔法少女の姿……というわけではなく、あくまで彼女がそう思っているだけである。フランには大ウケらしい。
ラストワードといった大技を決める際には純白の衣装に一時的に変化する。
"可愛い"イメージのハート型弾幕を用いていて、星の魔法は「星霧」をイメージしている。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
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式 | 回復式 |
気質 | 星霧 |
拡散 | レミリアファミリア |
集中 | レミリアスターガングナー |
スペカ1 | 「レミリアルハートフルファンタズム」 |
スペカ2 | 「レミリアルインブルーロータスランド」 |
ラスワ | 「レミリアルスターミストディスティニー」 |
テーマ曲
魔法少女のレミリアのテーマ曲は、IOSYSの「運命狂サディスティック(カラオケVer)」。原曲は「亡き王女の為のセプテット」。
余談
気質は「星霧」。夜空を霧のように浮かんでいる星の光のことで、星雲の別名。
小ネタ
BGM
テーマ曲の「運命狂サディスティック(カラオケVer)」はIOSYSによる「亡き王女の為のセプテット」のアレンジ楽曲「運命狂サディスティック」のカラオケ用オフボーカル版。
ボーカル有りのものは2007年初出の同人アルバム「東方河想狗蒼池」の8番目に収録されていて、かつて[風]祀られる風の人間のテーマ曲として採用された「イノチノツラナリ」をはじめ、「お賽銭ちょうだい」、「きゅうり味のビールを飲めばいいよ!」、「アリス→デレ」なども一緒に収録されている。
なお、カラオケバージョンは2008年初出の「おさいせんとかのからおけ」の2曲目に入っている。
「サディスティック」はサディズムの性向のあるさまのことで、苦痛を他人に与えることで快楽を得ること。
「狂」は名詞の末尾に付けると「〇〇にひどく熱中すること/熱中する人(マニア)」を意味するようになる。
「何らかの運命に夢中になるレミリア」や「サディズム思考の強いレミリア」といった、初期のレミリアの二次創作像を意識した名前と思われる。
スキル・特性
いずれも宇宙に見える銀河の呼称から。かつては銀河も星雲の一種とされていた。
スキル1「ピンウィール」 |
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地球から見ておおぐま座の方向にある銀河「M101(NGC 5457)」のこと。「風車銀河」とも呼ばれている。 |
スキル2「ソンブレロ」 |
おとめ座の方向にある銀河「M104(NGC 4594)」。横から見たソンブレロに形が似ているため、「ソンブレロ銀河」と呼ばれている。 |
スキル3「ワールプール」 |
りょうけん座の方向に見える銀河「M51(NGC 5194)」のこと。近くに小さな銀河が見えることから「子持ち銀河」とも言われる。 |
スキル1「ブラックアイ」 |
かみのけ座にある銀河「M64(NGC 4826)」のこと。 |
スキル2「シガー」 |
おおぐま座にある不規則銀河「M82(NGC 3034)」。「葉巻銀河」とも呼ばれている。 |
スキル3「バルゴA」 |
おとめ座Aと同一の天体とされている「M87(NGC 4486)」。 |
ショット・スペルカード
拡散ショットは東方萃夢想の必殺技や緋想天と非想天則のスキルとして使われた「サーヴァントフライヤー」、集中ショットは東方緋想天・非想天則のスキル「ロケットキックアップ」のアレンジ。
まず「レミリアファミリア」の「ファミリア」がラテン語で使用人や召使いを意味していて、惑星の周りを衛星が周っているように、創作作品における魔法少女も「引かれ合って寄り添う」使い魔のような存在がいる(いない場合もある)。
次に「レミリアスターガングナー」はレミリアのステッキ『スターガングナー』を振るう弾幕としている。「ガングナー」は砲手、射撃手、掌砲長、銃猟者を意味している。
スペルカードは東方紅魔郷のもののアレンジ。「レミリアハートフルファンタズム」は神術「吸血鬼幻想」、「レミリアルインブルーロータスランド」は「紅色の幻想郷」が元となっていて、どちらも"幻想"という単語がスペルカード名に含まれている。
技名の頭に必ず「レミリア」があったりと相変わらずのネーミングセンスである。
また、魔法少女というイメージに合わせてかいずれの弾幕もハート型のものに変化しているが、「レミリアハートフルファンタズム」のテキストによると「血液供給装置としてのハート」を意図しているらしい。
「ハートフル」は心のこもった、または心温まるさまなどを意味するいわゆる和製英語の類だが、発音でhurtful(苦痛を与える)にも聞こえることから、魔法少女の可愛らしさと吸血鬼の本来の悪虐非道さを両立させているともとれる。
なお、「ファンタズム」は幻想や幻影などを意味する英単語で、元となったスペルカードの神術「吸血鬼幻想」に因んでいると思われる。
ラストワード「レミリアルスターミストディスティニー」は東方永夜抄のラストワード「スカーレットディスティニー」のアレンジ。
「スターミスト」は星霧のことで、魔法少女レミリアのテーマになっている要素でもある。