「レースNo.104、比那名居天子。私のマシンは風火二輪だ。……『私はお前の所有物ではない』だと!?このポンコツバイクが!」
「(主人公の呼び名)か。私は比那名居天子だ。かっこいいだろ、このバイク。」
概要
メインストーリー第2章EX『紅魔塔ガイ伝』にて登場した、ある並行世界の比那名居天子。
この天子の出身世界では弾幕ごっこが大きな変貌を遂げていて、勝負の行方を超長距離レースで占っている。
この世界の天界は焼け焦げていて、天子は「ますますつまらない場所」としている。そのため、地上で面白いことを追い求めるために宝貝バイク「風火二輪」で地上のレースに身を投じている。
汎異記号は『T5』。
【風火二輪】
この世界の天子が乗りこなす宝貝(パオペイ)バイク。前輪が「風輪」、後輪が「火輪」。
乗り物タイプのマジックアイテムで、とある天人から"拝借"した天界の宝貝。地上の「バイク」に似た形状なのは風火二輪の意志によるもの。
天子はこのバイクの乗り心地に病みつきにであり、乗りこなしたいと思っている。しかしお互いに「こんな性格の奴じゃなかったらなあ」と常々思っているらしい。
風火二輪の元々の持ち主は「三面六臂(さんめんろっぴ)」と言われていて、6本の腕の残りの宝具「斬妖剣」「砍妖刀」「縛妖索」「降妖杵」「綉毬」、さらにこれら以外の"本来の持ち主に由来するアイテムたち"も車体に組み込まれている。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
---|---|
式 | 速攻式 |
気質 | デリンジャー効果 |
拡散 | 天罰の石柱 |
集中 | 昇天突 |
スペカ1 | 宝貝『風火二輪プレス』 |
スペカ2 | 輪技『気炎万丈ドライブ』 |
ラスワ | 『全ポストアポカリプスの緋想天』 |
テーマ曲
レーサーの天子のテーマ曲は、Melodic Tasteの「有頂天変」。原曲は「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」。
余談
気質は『デリンジャー効果』。大気圏電離層に起きた異常によって発生する通信障害のこと。
小ネタ
二つ名
「風火二輪」とは、二個の車輪の形をした火と風を放ちながら空を飛ぶ乗り物のこと。哪吒はこれにに乗って戦うとされていて、哪吒は西遊記で天子のモデルとされる孫悟空と戦っているとされる。
哪吒は元々インド神話の下級神ナラクーバラだったが、父であるクベーラが毘沙門天として仏教に取り入れられると、その陪神として一緒に取り入れられ、那吒三太子の名で信仰の対象となる。
ちなみにL1の比那名居天子のイベント衣装「兎葵のセイバーメイジャー」のバイクも「風火二輪」という名前で、それも本来は天子の所有物ではないとしている。
恐らく「シェアライダー」はシェアライド/ライドシェア(相乗り)の造語。
BGM
テーマ曲の「有頂天変」はその名の通り「有頂天変 ~ Wonderful Heaven」のアレンジ楽曲で、Melodic Tasteによる東方萃夢想・東方緋想天の楽曲のオーケストラアレンジを収録した「緋萃のシンフォニック・スイート」の8曲目として収録されている。
スキル
- スキル1「火輪轟炎」とスキル2「風輪雷嵐」は名前から風火二輪の特徴からと思われる。風火二輪は「封神演義」における二個の車輪の形をした、火と風を放ちながら空を飛ぶ哪吒の乗り物。
- スキル3「斬砍妖二刀剣」は「西遊記」の哪吒太子の持ち物である斬妖剣と砍妖刀から。
- 特性1の「火尖槍シリンダー」の火尖槍も哪吒の持ち物の一つで、穂先から紫色の火を放つ焔形の槍。「封神演義」では「師匠である太乙真人が蓮の精となった哪吒に与えられた宝貝として登場する。
- 特性2「蓮華外装」は哪吒が蓮華の花で作られた装束をまとっているとされることからと思われる。
- 特性3の名前「蛟龍骨フレーム」は、西遊記の作中で哪吒が生後三日目に蛟龍の背筋を引き抜いて縧子(しごき)にしようとしたことから。バイクのフレームは車体の骨格を構成する部品のことで、「蛟龍骨」という名前から蛟龍の背骨を使ったフレームのように解釈することもできるが……?
ショット
拡散ショット「天罰の石柱」は東方緋想天・東方非想天則のスキルカード、集中ショット「昇天突」は非想天則のみのスキルカードから。
- 「要石を落下させ結界とする 石は敵の攻撃を受ける効果が有り強力な盾としても機能する」
(東方緋想天 "天罰の石柱"カードコメント)
- 「要石を落下させ結界とする レベルアップで石が防壁になり強力な盾としても機能する」
(東方非想天則 "天罰の石柱"カードコメント)
- 「気質を纏って上空へ体当たりする天人の強靭な体ならではの攻撃 地上は出始めに無敵時間が存在 空中は技後に行動可能となる」
(東方非想天則 "昇天突"カードコメント)
スペルカード
スペカ1宝貝「風火二輪プレス」は要石「天地開闢プレス」のアレンジ、スペカ2輪技「気炎万丈ドライブ」は剣技「気炎万丈の剣」のアレンジ。
※剣技「気炎万丈の剣」は4:03、要石「天地開闢プレス」は5:02から。
スペルカード1の名前は要石から宝貝に、天地開闢から風火二輪に変わっている。相手を押しつぶすのは要石であることに変わりはないが、派生元と異なりバイクに乗りながら要石を落下させている。
- 「画面上空へ大きく高度を取り巨大化させた要石を抱えて一気に落下して相手を押しつぶすかなり滅茶苦茶な技」
(東方緋想天・東方非想天則 要石「天地開闢プレス」カードコメント)
スペルカード2は、バイクを乗り回した攻撃だからか符名が剣技から輪技に変わっており、さらに名前が「気炎万丈ドライブ」と変わっている。
気炎万丈とは燃え上がる炎のように、他を圧倒するほどの意気込みのこと。
ドライブは自動車で運転して走ることで、名詞としては自動車での遠出を意味する。この場合は前者を意味していて、バイクで相手をバラバラに引き(轢き)裂く攻撃を繰り出す技であることを表わしている。
- 「緋想の剣を振り回しつつ攻撃し相手をバラバラに引き裂く打撃技 滅多切りしているだけなので技と呼んで良い物かは怪しげ」
(東方非想天則 剣技「気炎万丈の剣」カードコメント)
ラストワードはダブルスポイラーの「全人類の緋想天」と東方憑依華の怪ラストワード*大気圏は我が手中にあり*を融合させたラストワードとなっている。
※2:07から。
こちらでは雷の代わりに集めた気質を使用した極太レーザーとなっている。別ゲームで例えるとこれ。
「全ポストアポカリプスの緋想天」のポストアポカリプスは「黙示録の後」を意味する終末世界のこと。巨大な災害、あるいは超自然的な事象によって、文明や人類が死に絶える様あるいは文明が死に絶えた後の世界を描くもので、フィクション作品でもサブジャンルとして確立している。