概要
『ひぐらしのなく頃に卒』の第2章。(コミカライズ版であるひぐらしのなく頃に巡では第3章。)
綿騙し編の真相について、園崎詩音と園崎魅音を中心に描かれる。
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以下綿流し・目明かし編との主な違いを記す
ネタバレ注意
流し(目明かし)では魅音と思わせて、実際は詩音が事件を起こしていたが、騙し(明し)では本当に魅音が事件を起こしている。
詩音はあからさまにおかしくなりつつも、拷問を優先しているとはいえ、すぐにはターゲットを殺害しなかったり、ターゲットと普通に会話をすることが出来るくらいには理性がしっかり保たれていた。
それに対し魅音は一見正気を保っているように見える代わりに、協力してほしい、話があるなどと言いつつターゲットをその場で始末するなど行動と言動が全く一致しておらず、理性が安定していなかった(途中から言動が一致し始めたが、それでもその場で始末するというスタンスは最後まで変わらなかった)。なお、どちらも狂暴なため生還者は殆どいない。
発症した詩音に遭遇した人間で生還したキャラは詩音にスタンガンで気絶させられた圭一のみ。
発症した魅音に遭遇した人間で生還したキャラは、彼女の恋愛相手かつ敵から身を護る目的で檻に閉じ込められた圭一のみ。(なお、沙都子は魅音に殺されていないため生還していたが、後述の理由で、その場で死亡したため圭一のみとなった。)
目明かし編では梨花が醤油を持って詩音に近付き、スプレーで動きを止めた隙に雛見沢症候群を治すための薬を注射しようとするも返り討ちに遭い、逆に注射されたことでやむを得ず包丁で自分の首を何度も刺し自害したのに対し、綿騙し編では普通に魅音に絞殺され便槽に流された。
また、目明かし編では沙都子が普通に詩音に拷問で殺されたのに対し、綿騙し編では沙都子が綿流し編の梨花同様、醤油を持って魅音に近付き、梨花を始末したか確認し、彼女を銃殺し、直後に「また会えますわね、梨花」と呟きながら拳銃で自害した。
なお、魅音は梨花の遺体を便槽に遺棄したため、前章とは違い沙都子は梨花の死体を確認することが出来ず、暫く綿騙し・綿明し編の世界から出ることが出来なかった。
沙都子は魅音に梨花をどうしたのか聞き梨花の死亡を確認した直後、魅音を始末し、漸く後追い自殺を果たしたのである。
巡における差異
ネタバレ注意
・沙都子の準備期間
本章では最初に沙都子が殺害・自殺用の拳銃の確保する話があるのだが、卒では曖昧だった時系列が明確になっており、方法についても差異が発生している。
巡ではループ開始前に沙都子側から「梨花の死後に死ぬことで同じカケラに移動できる。」というルールを課しているため、鬼明し編以降の惨劇の準備のために次のカケラへの移動直後に梨花を殺害しており、またH173と拳銃の安定した確保が同時に可能である入江機関においてそれらを使用できる権限を持つ鷹野三四も毎回トラップを用いて殺害して施設のカードキーを強奪し、どちらも施設内で確保している。
このためアニメ版の鉄平関連の出来事は一切発生していない。
業においてはアタッシュケースのパスワードロックを解除する際、ミスの度にフィンガースナップを行うという演出以上の説明がなかったが、本作では明確に自殺を繰り返していることが明らかとなった。
この行動によりエウアから「猫(梨花)より要領が良い」とアニメ版と同様の評価を受けることとなり、沙都子も常に魔女の眼になっているなど精神状態が明確に魔女寄りになっている。
・強制発症のタイミングと動機
卒においては魅音の発症を見てみたいという好奇心から自販機の付き添いの際に何らかの方法で投与したことになっているが、本作では鬼狩柳桜の排除に園崎姉妹を利用するという目的になっており、またどちらかの発症させるため詩音のアパートへ泊まりに行き、睡眠薬で二人を眠らせた後に投与している。
・魅音(詩音)と沙都子の死闘
卒では沙都子を殺そうとして逆に返り討ちという形で銃殺されてしまった魅音だったが、巡では一度は沙都子の銃撃を喰らってしまうが、普通にピンピンしており、むしろ喰らったことが切っ掛けで症状が悪化し、魅音を殺したのはコイツ、コイツは沙都子ではないなど的確なことを言いつつ、殺し合いの果てに涙ながら沙都子を逆に拳銃で射殺する。
しかしながら、これにより、詩音は綿流し編や目明し編同様、またしても沙都子を殺害してしまった。
最期はH173によって末期状態だったことに加え、悟史くんとの約束をまたしても守れなかったという絶望から喉を掻きむしって失血死してしまった。
因みに卒では魅音を発症させた沙都子だったが、巡では途中からどちらが魅音でどちらが詩音なのか判別がつかなくなっていたが、最期の沙都子とのやりとりで悟史くんとの約束を思い出していた事から綿流し編と同様に詩音が発症していたようであった。