概要
てんとう虫コミックス27巻及び、藤子・F・不二雄大全集11巻に収録
この腕章に職業の名前を書いて腕につけると、一時的にその仕事に就いて働くことができる。ただしタイマーが設定されているので、指定された時間が経過するとその効果は消滅する。
ちなみに下記の2002年版では、「職業テストカード」という首にかけるカードの道具に変更され、カードの白紙の部分に就きたい職業を記入する仕様になっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1981年6月3日及び2002年2月8日に、水田版は2012年8月10日にそれぞれ放送している。
1981年版
- 冒頭でのジャイアンの台詞のうち紅白に出るは、ワンマンショーをやるに変更されていて、のび太は-特に予定を立てていないと言った後、皆に笑われてしまっている。
- のび太が登校して行く一連の下りはカットされている。
- 本屋を出て行った学ランの男子は普通の男子に変更されていた。
- 本編終了後のショートアニメは、「おふろや」と書かれた風呂から「ドラエモン」と書かれた手ぬぐいを頭に乗せたドラえもんが出現するというものだった。
2002年版
- サブタイトル及び道具の名称が「職業テストカード」に変更
- 冒頭でのジャイアンの台詞のうち、紅白に出るは世界ツアーをやるに変更されていて、この後ジャイアンは「昼寝できる仕事なんてないぞ」とのび太をからかっている。
- のび太の目標を聞いたドラえもんは「それじゃあクラス全員のび太君みたいになっちゃうよ」と呆れていて、これにのび太が「失礼だ!やってみなけりゃ分からないだろ!」と言ったため道具を出した。
- 登校時にのび太が、先生は大学で出ている必要があるのではとドラえもんに尋ねる下りはカットされている。
- しずかが先生になったのび太に質問する描写は、しずかに黒板の問題を解いてもらうというものに変更され、彼女が正解した際にはクラスの皆にも拍手をするように言ったが、この後にスネ夫に問題を解いてもらった際には仕方なく拍手をするよう言ったため、ジャイアンがこれに抗議した。ちなみにジャイアンが隠していた漫画は「ヨンデー」だった。
- ドラえもんの台詞のうち、「先生のためにも」は「世の中のためにも」に変更されている。
- のび太は仕方なくではあるが男性におつりを渡していて、この後少年が持ってきた漫画の表紙にはミニドラが描かれていた。
- のび太が道具のタイマーが短すぎると言いに来た時、ドラえもんはミーちゃんと空地で話していた。またのび太の台詞のうち「バカなこと」は「面白いこと」に変更されている。
- 漫画家になったのび太は、今日届いた分のファンレターを見たり、おやつのチョコレートケーキを食べたり、面会に来たファンの女子高生と記念写真をアシスタントに撮ってもらう下りが追加されている。そして『中学館』から次の連載は冒険ものにしてほしいという要望を受けたので、自身を主人公にしてヒロインをしずかに設定した。
- ラストは「楽してお金になる仕事なんてないってことだよね」というドラえもんのセルフで締められている。
2012年版
- サブタイトルが「楽しいお仕事さがし」に変更
- 冒頭でのジャイアンの台詞のうち、紅白に出るはミュージックステージに出るに変更されている。またしずかが挙げた候補のうちスチュワーデスと看護婦についても、花屋とケーキ屋に変更されていた。ちなみにのび太はジャイアンに「俺の付き人としてなら雇ってやってもいいぞ」と言われ恥をかいてしまった。
- 国語の時間になった際、のび太は始めに出木杉に教科書を朗読させている。
- のび太が帰宅して来た時、ドラえもんの前の皿にはどら焼きが置かれていて、横に置いてあったのはコップに入ったジュースだった。
- 本屋で漫画を立ち読みしていたのはジャイアンのみで、手に取ったのはフニャコフニャ夫の漫画だった。
- 2002年版と同じく、のび太は仕方なく男性におつりを渡している。
- ドラえもんはどら焼きを買って帰る途中でのび太と会っていて、のび太が想像した仕事に対しては「そんなのあるか!」と怒っていた。
- のび太はレストランでもコックをしてみたが、食べてばかりで出した料理はカップラーメンだけだったので、来店したスネ夫とその母親は怒っていた。そして次に警察官も試していてみたが、男性から道を尋ねられても別の交番で聞くよう言ったり、ジャイアンがはる夫から取り上げたラジコンのヘリコプターを取り調べると言って遊んだりしたが、途中で道具の効果が切れたため殴られてしまった。
- のび太が漫画家を目指したのは、ドラえもんに「君みたいなチャンポランじゃ、向いた仕事なんてあるわけない」と言われたからだった。
- 漫画家になったのび太を取り押さえた際の男性達の台詞はカットされ、ラストでドラえもんはのび太を励ますため踊りを踊ったが、いい加減だったためのび太は「薄情者!」と叫んでいた。