概要
てんとう虫コミックス18巻及び、藤子・F・不二雄大全集8巻に収録。
この中へ品物を入れると、それに見合った分のお金が出てくる。3ヶ月以内にお金を返せば品物は返してくれる。
デザインは1980年版はオレンジ色で、1987年版は白壁に瓦屋根の質屋を模したもので返却口がついてあり、品物を入れた際には「イラッシャイマセ、オアズカリシマス」と話すようになっている。そして2015年版では見た目は原作基準だが、カラーリングは1987年版と同じになっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版においては1980年2月25日と1987年10月2日に、水田版では2015年10月16日にそれぞれ放送している。
1980年版
- のび太からお金を譲ってもらった際男性は「感謝感謝あめあられ」と、これを受け取った。
- のび太は初め、バットとグローブを入れたが100円にしかならず、ドラえもんに文句を言ったが、これが本当の値段だと言われ悔しくなり、手当たり次第に物を入れた。それでも200円にしかならなかったので、スネ夫からもらったアメリカ土産のサングラスも入れたが、出てきたのは50円であったため、スネ夫が嘘をついていたことが判明した。
- ママはのび太に物を投げながら怒っていた。
- のび太が男性から借りた絵は三日月や円が描かれたものになっている。
- 本編終了後のショートアニメは、ドラえもんが富士山とお日様が描かれた絵を自動質屋機に入れると、大量の生ごみが飛び出してきて、驚くというもの。
1987年版
- サブタイトルが「ようこそ質屋へ」に変更。
- 冒頭のび太は本屋で漫画を立ち読みして大笑いしていたが、これを店主の男性に注意され、慌てて飛び出した。そして読んでいた漫画を欲しいと思いながらトボトボ歩いていたところ、画家の男性とすれ違い、その時お金を見つけたので、急いで引き返してこの男性と衝突した。
- のび太からお金を譲ってもらった後男性は「パンの耳くらいは帰るかもしれない」と言って帰って行った。
- のび太が自動質屋機に入れたものは押し入れから出してきたものに加え、本棚にあった本であり、入れる際はドラえもんものび太に言われ手伝っている。しかし出てきたのは200円だったため、先ほどのスタンドも入れて合計350円にした。
- のび太は買った漫画を空地で読んでいたが、ジャイアンとスネ夫に見つかり、読ませてくれと頼まれたため逃げ出し、男性が売っていた大きな絵の後ろに隠れかくまってもらった。ちなみにこの時のび太は男性にパンの耳を買えたかどうか聞いたが、買えていなかった。
- ドラえもんとのび太は出てきた大量の紙幣を風呂敷に詰めて持ってきたが、ジャイアンとスネ夫に見つかり、奪われそうになったが風呂敷が破れて紙幣が飛び散ったので、2人にもこれをかき集めるよう頼んでいる。
- 男性のもとにやってきた画廊の男性はリムジンタクシーでやって来ており、髪型はのび太達の先生と同じ髪型に変更され、経営している画廊の名前は「藤子画廊」だった。
- ラストのび太は、自分達も絵を描いて自動質屋機に入れて100万円や1000万円にしてくと頼んできたジャイアンとスネ夫に、「ジャイアンの絵なんてこっちがお金もらいたいくらい」と愚痴ってしまい、2人に追われることになってしまった。
2015年版
- サブタイトルが「のび太のお宝鑑定」に変更
- 画家の男性が拾ったお金はおもちゃのコインだった。
- ママが出してきた毛皮のコートは結婚前にパパからプレゼントされたもので、自動質屋機に入れた際、出てきた金額は3000円だった。このためママは「もっと高くてもいいでしょ!」と怒鳴り、のび太は出て行った。
- のび太がやってきた際、画家の男性は居眠りしており、のび太にも絵を買わないか勧めている。
- その後のび太は剛田雑貨店を訪ね、のび太から話を聞いたジャイアンはいらない物を大量に持ってきたが、それはのび太の他皆から取り上げたものだったため、自動質屋機に入れるわけにはいかないと、のび太は逃げ出した
- そしてのび太はしずかの家に行き、宝物はなにか聞いたところ、伯父さんからもらったドレス人形を出されたので、ドラえもんを呼び出し自動質屋機を出させ、入れたところアンティークだったので1万円札が出てきた。しかし彼女から人形を返してと言われたので、1万円札と引き換えに人形を戻した。
- ドラえもんとのび太はその後、ボロアパートに入って行く画家の男性を見つけたため、自動質屋機を使わせてあげた。すると男性は部屋中のものを入れ現金に換え、お礼にどら焼きを半分もらい分け合って食べようとしたが、そこにスネ夫がやって来た。
- ドラえもんとのび太を家に招待した後、スネ夫は自信満々に古伊万里の皿を自動質屋機に入れるが、出てきたのは500円の偽物であり、それからもピカソの絵が入っていた額縁や千利休愛用のマグカップ、河童の皿、織田信長のホームランボールを入れていた。
- この後ドラえもんとのび太は本当の値打ちについて考えながら帰路に着いていたが、その時先ほどの男性と再会し、アパートを追い出されたことや夢を諦めて田舎に帰るつもりということを聞かされ、引き留めた後アパート代のつもりで絵を自動質屋機に入れた。
関連タグ
自動買いとり機:類似している、ひみつ道具。