自己矛盾☆
まりさとありすのじこむじゅん
本作は「東方二次創作への風評被害」から始まったクッキー☆界隈の情勢を反映しつつ、二次創作の在り方を痛烈に描いた自称「クッキー☆の時代劇」である。
(時代劇とは言ってもサムライムービーという意味ではない)
2018年7月に脚本を書き上げ、1年半かけて作り上げたクオリティの高い大作であり、その内容からクッキー☆界隈に留まらない反響を呼び、クッキー☆の勢いに陰りが見え始めた中でも異例の再生数を記録した。
その反面、知った風にクッキー☆を語りたがる無知な新参の温床にもなっており「自己矛盾キッズ」と揶揄されてもいる。
2018年7月 ネット上のとある界隈で…
東方キャラの皮を被った何かが跋扈するアンダーグラウンドで、新たなボイスドラマの公開収録が行われようとしていた。
人々がそれぞれの思惑で見守る中、霊夢役に抜擢された主人公は、ここに至るまでの三年間を思い起こす…
主な登場人物
主人公
絵師の女の子。オリジナル創作に拘りを持ち、安易な二次創作を嫌っていた。
しかし自身のオリジナル作品は誰にも見向きされず、他者の目に飢えるがあまり、東方の事もよく知らないままクッキー☆界隈に身を堕とした。
以降は霊夢アバターのクッキー☆絵師となり、MAD製作者としても頭角を現す。
クッキー☆の成り立ちについて学び、界隈に独自の拘りを見せるが、刻々と変化する情勢に振り回され自己矛盾に陥ってしまう。
「他人の作ったキャラの絵を描いて、何が表現だ!そこに作者のオリジナルはあるのか!?」
三妖精アバターのクッキー☆厨
クッキー☆界隈の群衆。三要求。
サニーミルクがニコニコ利用者、ルナチャイルドがMAD製作者、スターサファイアが本スレ民のような立ち位置で談笑している。
「おっ新人か?」「新人はリランちゃんを描く事になっているリラ!」「春画を描いたら仲間に入れてやるゾ~」
レミリアアバターのクッキー☆厨
東方界隈に見切りをつけてクッキー☆界隈に足を踏み入れた絵師。
クッキー☆界隈の表現力と主人公の原理主義的な思想に感銘を受け、元祖クッキー☆とTIS姉貴のクッキー☆☆のみを原典とし、他の養殖クッキー☆の存在を一切認めない過激派となり、次々にMAD製作者を凍結に追い込んでいく。
「クッキー☆は、純然たる誹謗中傷コンテンツでなければならない!」
養殖企画者
ロックンローラー風の大男。
中身のないボイスドラマを企画し、前代未聞の公開収録による売名を目論む。
ピエロに扮して主人公をク☆堕ちさせた元凶であり、これまでに何人もク☆堕ちさせてきた。
クッキー☆は声優が涙しない健全なジャンルに生まれ変わったと豪語し、原理主義者とは真っ向から対立している。
自身もかつては主人公と似たような境遇であったらしく、界隈から抜け出せなくなった自分達を自嘲気味に捉えている。
「例えるならレイプはしてもコンドームはつける男」