プロフィール
概要
1989年に宝塚音楽学校に入学し、1991年に77期生として入団。研究科1年目の組回りを経て、星組に所属した。
1993年8月に雪組に組替えし、翌年1994年3月29日付でトップ娘役に就任。当時の相手役は一路真輝。
1996年、日本初演となるエリザベートのタイトルロールを演じた。本作品を以て一路は退団、高嶺ふぶき、轟悠の相手役を務める。
1998年、宙組発足メンバーとして組替え、宙組の初代トップ娘役となる。宙組配属後の相手役は姿月あさと。
2000年、和央ようかを相手役に迎える。
2006年7月2日、NEVER SAY GOODBYEの東京千秋楽公演で和央と共に退団。
退団後数年は芸能界から距離を置いていたが、2010年の「ディートリッヒ 生きた 愛した 永遠に」より芸能活動を開始する。
2015年、宝塚歌劇団所属時に演じていた「エリザベート」のタイトルロールを再び演じることになった。これを受けて、第41回菊田一夫演劇賞大賞を受賞する(同年演劇賞を受賞した俳優に駒田一やソニンがいる)。2020年に堂本光一が受賞するまで、最年少の大賞受賞者だった。
舞台を中心に活動しているが、2017年よりテレビドラマへ不定期に出演するようになる。
人物
母親は松竹歌劇団に所属していた青江奈美(2018年没)。
幼少期からバイオリンを習っており、音楽大学への進学を志していた。
中学3年生の頃に宝塚歌劇を観劇し、興味を持ったのが音楽学校の受験のきっかけ。
トップ娘役を12年3か月という長期間務めた伝説のタカラジェンヌである。
この記録は歴代のトップスターさえも打破しておらず(現行のスターシステムが確立する前でも、汀夏子や初風諄の9年)、歴代最長記録である。
その美貌と存在感から入団当初から頭角を現し、彼女に憧れて娘役を志したタカラジェンヌは多い。
エリザベートは花總の代表作として知られ、日本で初めてエリザベートを演じた女優として確固たる地位を築いた。
そのため、井上芳雄からは(半ば一方的に)「レジェンド」と称されている。
とは言えエリザベートは花總が演じてきた役の中でも断トツの難しさを誇っているようで、寧ろ年齢を重ねてからより壁を感じるようになったとか。この影響からか、2022年公演を以てエリザベート役を降板することになった。
尚、初演時は23歳だったが、これはエリザベートを演じた役者の最年少記録である。
「エリザベート」を含めたウィーンミュージカルに浅からぬ縁があり、「モーツァルト!」や「マリー・アントワネット」、「レディ・ベス」の重要な役ないしはタイトルロールを演じている。
「ベルサイユのばら」や「1789」を含めると、マリー・アントワネットを3度演じている。
神田沙也加のことを「さーや」と呼んで可愛がっていたようで、神田からも慕われていた。
神田の急逝に伴い、製作委員会と神田の所属事務所からの説得を受けてメーテル役を引き継ぐことになった。
オファーを受けた際はとても悩んだそうだが、当時はコロナ禍による公演中止が相次いでおり、何より神田がメーテルにかけていた思いを引き継ぐために了承したことを明かしている。
その再現度はメーテルが現実世界に飛び出してきたと称されるほど見事なものであった。
また、漫画・アニメ作品が原作のミュージカルへの出演は、退団後初だったりする。
特技のバイオリンは現在も続けており、コンサートでその腕前を披露することもある。
出演作品
舞台
エリザベート@エリザベート | フランソワーズ・メルトゥイユ侯爵夫人@仮面のロマネスク | カルメン@激情 |
マリー・アントワネット@ベルサイユのばら2001 | クリスティーヌ・ダーエ@ファントム | スカーレット・オハラ@風と共に去りぬ |
キャサリン・マクレガー@NEVER SAY GOODBYE | レオノーラ@炎に口づけを | メルセデス@モンテ・クリスト伯 |
レディ・ベス@レディ・ベス | マリー・アントワネット@1789~バスティーユの恋人たち~ | メーテル@銀河鉄道999 THE MUSICAL |