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親愛なる僕へ殺意をこめて

しんあいなるぼくへさついをこめて

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、原作:井龍一、作画:伊藤翔太による日本の漫画作品。
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概要編集

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、原作:井龍一、作画:伊藤翔太による日本の漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて2018年23号から2019年36・37合併号まで連載。その後、ウェブコミック配信サイト『コミックDAYS』(同社)に移籍し、2019年8月5日から2020年9月7日まで全97話が配信・連載された。2022年6月時点で累計部数は120万部を突破している。

連続殺人犯の父をもつ主人公が、知らぬ間に殺人事件に関係していることから展開していくサスペンス作品。

2022年10月~12月にフジテレビ系列の水10ドラマ枠で実写ドラマ化。主演は、Hey!Say!JUMP山田涼介。主題歌は、Hey!Say!JUMPの「ウラオモテ」。

なお、テレビドラマ化にあたってコンプライアンスなどを考慮して、拷問シーンなどは極力抑え目になっており、真明寺麗が登場しないなどいくつか設定やストーリー展開が変更されている。


あらすじ編集

20歳の大学生・浦島エイジは、ある朝目覚めると、同じ大学でミスキャン候補と噂される美女・雪村京花が隣で寝ていた。京花がいうには、エイジから告白されて、二人は付き合っているのだという。エイジには直前の数日間の記憶がなく、まるで日付が飛んだような感覚に陥る。付き合い始めた経緯こそよくわからないものの、エイジは京花との関係を受け入れ、彼女と交際することにした。


数日後、自宅に帰りついたエイジたちを、エイジの過去につきまとう雑誌のライターが待ち伏せていた。ライターは、エイジが15年前の女子大生連続猟奇殺人事件の犯人である「殺人鬼LL 」・八野衣真の息子であるという秘密を、京花にバラしてしまう。だが、京花は「お父さんはお父さん、エイジ君はエイジ君」と、その事実さえも受け入れてくれたのだった。そして、童貞のエイジが京花と初めて結ばれようというまさにその時、エイジは思いがけない言葉を彼女の口から聞く。「何言ってんの、昨日も“した”じゃん。」……そう、日付が飛ぶ現象が、またしてもエイジの身に起きていたのだ。この出来事と前後して、周囲の友人たちから、身に覚えのない自分のおかしな行動を次々と指摘されるようになり、エイジは不安を感じ始めるようになっていく。 そんなある日、エイジは、同じ授業を受けている無口な女子・真明寺麗から、自身に「二重人格」の疑いがあることを指摘される。困惑するエイジに、麗はエイジがこのまま殺人鬼の息子である事実に立ち向かおうとせず、そこから目を逸らして逃げ続ければ、いずれ取り返しのつかない大変なことが起こるだろうと警告する。


すると、その麗の警告が的中するかのように、エイジの部屋の押し入れからは、数千万円もの大金と血まみれの金属バットが見つかる。そして、まるでエイジの父・「殺人鬼LL」の起こした凶悪事件を模倣したかのような、女子大生・畑中葉子が惨殺される事件が起こる……。


登場人物編集

本作品の主人公。大学生。自分の記憶が数日飛んでいたことをきっかけに、自分を二重人格者ではないかと疑う。実の父親が連続猟奇殺人事件の容疑者「LL」こと八野衣真であり、周囲にその事実を隠している。温厚な性格であり、争い事は極力避ける平和主義者。その一方で、もう1つの人格である八野衣エイジ、通称「B一」はエイジとは正反対に冷静で喧嘩に強く、父である八野衣真の冤罪を信じて独自に調査を進めている。なお、「B一」の名付け親は原作では麗、ドラマ版ではエイジとなっている。

(エイジ→A、2→B、1→B一)


本作品のヒロイン。大学生。今年度の大学のミスコンテストに、候補者としてエントリーするほどの美人。エイジの過去を受け入れて彼女になる。幼少期に虐待を受けており、施設で育てられた後、養父母の元で育てられた過去があるらしいが、後にその父親が白菱だったことが判明した。


  • 真明寺麗

本作品のもう一人のヒロイン。大学生。無口で、いつも一人でいる。エイジが二重人格者であることを見抜く。LL事件に何らかの関係があり、エイジ・B一に協力する。ドラマ版には未登場。


半グレ集団「スカル」が運営するデートクラブ「アリス」で働く女性。畑中葉子(畑葉子)とは親友であり、死ぬ間際に共にしていたエイジ/B一を疑っていた。原作では準レギュラーのような立場だったが、ドラマ版ではヒロインに昇格。ドラマ版に登場しない真明寺麗に代わって、エイジに協力する。



エイジの実の父親。15年前、LL事件の容疑者として追われた末に焼死を遂げる。それ以前にも少年事件で殺人を犯しており、保護司である浦島亀一に世話をされていた。

ただ、亀一曰く、「アイツは正義感が強くて困った人を助けられずにはいられない性格だった」と言っていたことなどから冤罪の可能性が浮上しているが…。


半グレ集団SKALLのリーダー。LLを信奉している殺人鬼。表向きのクラブ経営を隠れみのに、管理売春等の犯罪を仕切っている。第3話にて、桃井によってやむを得ず射殺された。


大学教授。娘をLL事件の最後の被害者として惨殺されている。B一に協力している。後に、京花の父親だったことが発覚した。


小説家・テレビドラマの脚本家。ボランティアで始めた保護司として、真と知り合う。LL事件の後、養父としてエイジを引き取って育てる。ドラマ版では、本業が保護司となっている。

後に、彼こそが本物の「殺人鬼LL」であったことが判明した。


亀一の妻で、エイジの養母。夫と共エイジを支えてきた。


エイジの義姉。エイジが養子となったことを機に両親の愛情がエイジへと向かってしまい嫉妬心が芽生え、さらに幼少期に八野衣エイジから脅されたことで精神が崩壊、引きこもりとなってしまった。その後は、八野衣エイジを絶望させることに執着し、エイジの彼女であった京花を2度も襲撃。最終的に、警察に逮捕された。


佐井が仕切る管理売春で働かされている売春婦。B一に協力していたが何者かに殺される。ドラマ版では、「畑葉子」に名前が変更されているが、理由は不明。おそらく、同姓同名の実在の人物がいるためかと思われる。


警部。エイジを追う女刑事。駆け出しのころに、LL事件の捜査本部に参加していた。後に、買春を行ってLLに脅迫されていたことが発覚した。


桃井の上司、警視。畑中葉子殺害事件を捜査する管理官。かつて桃井と組んでおり、LL事件でも一緒に真を追っていた。


関連タグ編集

ヤングマガジン フジテレビ


日向亘中田裕士:『仮面ライダーリバイス』撮影時に望月卓プロデューサーから本作をオススメされ、演技の参考になったことを後にインタビューで語っている。

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