概要
島田愛里寿の策略にはまり、大部分が大学選抜チームに包囲されてしまった大洗連合チーム。
道に迷っていたために、はぐれて別の場所に居たウサギさんチームは、この包囲網を打開すべく思案していた。
「突撃して敵をやっつけよう!」
「1輌だけじゃ無理」
「でも助けないと…」
そんな中、一人ちょうちょを見ていた丸山紗希が、車長の澤梓の肩を叩く。
「観覧車…」
その一言で、前日見ていた映画のワンシーンを思い出したメンバーは、「ミフネ作戦」を思いついた。
M3中戦車の2つの砲を使って軸部分を破壊。落ちてきた観覧車はそのまま包囲網目掛けて転がっていき、選抜チームは慌てて退避。包囲網の切れ目から味方は全員無傷で脱出し、作戦は見事成功したのだった。
観覧車に一切の動力はなく、転がり出した後は重力に任せるか、砲撃で軌道を曲げることしかできない。本作戦は味方を巻き添えにしかねない成り行き任せの作戦であったが、射撃の名手ナオミの絶妙な軌道修正力と角谷杏の的確な脱出指示があったことも見逃せない。ナオミが軌道修正で脱出につなげたが、その前にローズヒップのクルセイダーが機銃で軌道をずらしている。その際、「あら? 変ですわ?」と言っていたことから機銃で軌道を変えたというより変わった、という方が正しいかもしれない。
観覧車のことはダージリンが「観覧車さん」、ナカジマが「カンちゃん」と思い思いの名称で呼んでいたが、磯辺典子による「観覧車先輩」がファンの間で定着している。
BD/DVD版でもこのチャプターのタイトルは「観覧車先輩です!」になっており、スタッフコメンタリーでも同様に「観覧車先輩」と呼ばれていた。
連合チームを逃がした後はどこかへ転がっていき、エンディングまで登場しない。エンディングではジェットコースターのレールに寄りかかっており、轍の跡から遊園地を一周していたことが分かる。
コメンタリーによると、後々大洗連合の別のピンチを再び助け「まだ転がっていたのか!?」と言う視聴者のツッコミを期待する展開も考案されていたが、尺の都合でカットされたとのこと。
元ネタ
スティーブン・スピルバーグ監督の映画『1941』から。
三船敏郎演じるミタムラ中佐が観覧車を砲撃し、本作と同様に落下して転がっていくシーンがある。
関連タグ
ツァーリ・タンク…観覧車先輩を目の当たりにしたカエサルが言及した大車輪戦車。
パンジャンドラム…観覧車先輩を目の当たりにしたエルヴィンが言及した類似兵器。
純黒の悪夢…本映画の約5か月後に公開された別作品の映画。この映画のクライマックスでも観覧車先輩によって似たようなことが起こっている(ただし目的は悪役による物騒なもの)。
レイトン教授と不思議な町…ゲーム内ムービーにて旧式観覧車が転がっている。ただしこちらは悪役によるリモコン操作。
トミカハイパーレスキュードライブヘッド~機動救急警察~…こちらは転がり出した大観覧車を停止させるという過去に例を見ない救助ミッションが決行された。