概要
2010年03月30日にニコニコ動画へ投稿された、小雨大豆と酔狂倶楽部制作【酔狂文庫:【ショートショート】ビックフット】内のショート動画「誕生の由来」
※メイン画・記事内の画像はイメージです。
誕生の由来
伊勢の国。桑名の刀匠アカミガハラナオウエが子、アカミガハラフウゲツは当代きっての名匠であり、そして国随一の刀鍛冶であった。
フウゲツの打つ刀は、地鉄(ちてつ:刀身の表面・肌模様)は緻密で冷たく潤み、数珠刃(じゅずば:刀身にある数珠のような模様)の刃文(はもん:刀身にできる波模様)がなすその切れ味は、馬を使った生き胴(いきどう:生き物の胴を使って試し斬り)を三度繰り返しても落ちることはなく、
そこから"馬割り三つ"の異名を授けられたほどである。
しかし、その刀匠フウゲツの腕をもってしても、叶えられぬ夢があった。
それは人を斬らずに物だけを斬る。
どんなに平和を願い安寧と太平の思いを込めて刀を打っても、使う者によってその刃は善にも悪にも斬りかかる。
と、フウゲツは熱き思いを抱いていた。
関連項目
某海洋ロマン大長編漫画にて、剣士の潜在能力に「斬りたいときは鉄をも斬り 斬りたくないときは紙も斬れない」の極意が語られている。因みに作中で初めて登場したのは、鎖国国家の故郷から出国したサムライの息子によって明言され、これが後に伏線となって剣士たちの剣戟(けんげき)は、より鋭さの磨きが増した。