カードとしての能力
超神星ブラックホール・サナトス 闇文明 (8)
進化GV−自分のグランド・デビル、ティラノ・ドレイク、ディープ・マリーン、ブレイブ・スピリットのいずれか3体を重ねた上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、進化クリーチャーの下にあるカードをすべて、持ち主の墓地に置く。
G・L・ゲート:グランド・デビル、ティラノ・ドレイク、ディープ・マリーン、ブレイブ・スピリット(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに、好きな数のグランド・デビル、ティラノ・ドレイク、ディープ・マリーン、ブレイブ・スピリットを、自分の墓地から手札に戻してもよい。そうした場合、このクリーチャーを山札の一番下に置く)
T・ブレイカー
概要
DM-23「不死鳥編 第5弾 冥龍王帰還」にて登場した進化GVフェニックス。
不死鳥編のラスボスのフェニックスであり、背景ストーリーでは、同じくDM-23で登場した超神星ビッグバン・アナスタシス と激戦を繰り広げたクリーチャーである。
背景ストーリーでの扱い
フェニックス軍と5大文明軍の決戦の中、各地で反撃を加え志気が高まりつつあった5大文明連合軍の前に出現した絶望を司る最悪のフェニックス。
5大文明側から生命力を奪い取り、闘えば闘うほど巨大化し、力を増していく能力で、戦局は一気にフェニックス側に傾き、5大文明連合軍には次第に絶望が広がっていった。
しかし、その時現れた希望を司る最後のフェニックス超神星ビッグバン・アナスタシスは5大文明の味方をするフェニックスであり、アナスタシスの力によって、5大文明連合軍は生命力を取り戻し、希望と絶望、二体のフェニックスによる最後の戦いが始まった。
時の流れさえ歪めるほどの凄まじい戦いの末に、二体のフェニックスは光となって消滅。その光は世界中に散っていき、そして他のフェニックスたちまでもがそれに続いて、その姿を消していった。
評価
背景ストーリーではラスボスとして登場したフェニックスだが、実際のカードの能力に対する評価はそれとは逆に弱くなってしまっている。
能力はバトルゾーンに出した際に、全ての進化クリーチャーの下にあるカードを墓地に送る能力と、G・L・ゲート能力を持っている。
だが、全ての進化クリーチャーの進化元を全て墓地に送る能力については、メテオバーン(進化元がないと発動することが出来ない)などの対策に使うことが出来るが、どれだけ進化元を排除したとしても、相手を劣勢に追い込める一手になるようなことはほぼない。そもそも、このクリーチャーが登場する時には、既にメテオバーン能力を持つカードはメテオバーン能力の発動のために必要な進化元を全て墓地に置いている可能性も高い上に、進化元を活用するカード自体は環境ではかなり少ないため、全ての進化クリーチャーの進化元を全て墓地に送る能力が活用することはほぼない。
そして、G・L・ゲート能力も、墓地回収するためには破壊されないといけないため、バウンスやマナ送りされた場合は能力を発動することが出来ないため、安定性が欠けてしまっている。また、G・L・ゲート能力は自身が破壊される時に作用する置換効果の一種であるため、神羅スカル・ムーンなどのような置換能力で除去する能力に対しては適用できない難点もある。
さらに大きな問題点として、前述の全ての進化クリーチャーの進化元を全て墓地に送る能力は、自身も対象であり、進化元になったクリーチャーは全て墓地へ置かれてしまう。そのため、一度でもバウンス能力で手札に戻された場合でも、出し直すことは不可能という難点もある。
一応、このクリーチャーの評価点も存在している。それは、このクリーチャーの能力で進化元がすべて墓地へ置かれるということを活用し、究極銀河ユニバースに進化すれば、そのままエクストラウィンを狙うことが出来る点である。
だが、コスト8という重さ、さらに3体の進化元を用意しなければならないという状況でユニバースによるエクストラウィンを狙おうとすると、正直オーバーキルになりやすい。挙句の果てに非進化且つ種族にフェニックスを持つメテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァなどが登場してしまい、ユニバースの進化元としての活躍も絶望的になってしまった。
上記の難点の多さもあり、不死鳥編のラスボスでありながら、8コストの進化GVに見合ったスペックではないということもあり、満場一致でハズレアの各印を押されてしまう結果になってしまった。
ただ、時を経て王来篇になると、スター進化クリーチャーが登場。スター進化クリーチャーは、離れる際にかわりに一番上のカードが離れるという耐性を持っているが、このカードを使えば進化元を一掃することが出来るため、スター進化クリーチャーの除去耐性を完全に無効化にすることが出来るようになった。スター進化クリーチャーの登場によって、状況は限定的だが、背景ストーリーにおける圧倒的な強さをようやく発揮できるようになったとも言えるだろう。
デュエル・マスターズ プレイス
デュエル・マスターズ プレイスでは、背景ストーリーで戦った超神星ビッグバン・アナスタシスが実装されているのに対して、このクリーチャーは2024年10月現在も未実装になってしまっている。そして、これが原因で、デュエプレ版の背景ストーリーでは、このカードが未実装であることが災いし、存在が抹消されてしまう事態になってしまった。そして、ビッグバン・アナスタシスと戦うラスボスが超神星ネプチューン・シュトロームに変更されてしまった。