2つの不死鳥が激突したその衝撃は、宇宙の開闢に等しいエネルギーを生んだ。
効果
不死鳥縫合ブラック・ビッグバン |
SR 水/闇/自然文明 コスト8 |
クリーチャー:ディスペクター/フェニックス 13000 |
EXライフ |
ブロッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置き、その後、カードを2枚引く。 |
自分の山札が0枚でも、自分はゲームに負けない。 |
自分がカードを引く時、自分の山札が0枚なら、かわりにクリーチャーを1体、墓地から出してもよい。 |
概要
『王来篇 第4弾 終末王龍大戦』にて登場したディスペクターの1体。
3色故にデッキ構築に注意する必要があるものの、その効果は山札切れによる敗北、つまりライブラリアウトしてもゲームを続行する置換効果。
水上第九院シャコガイルとは真逆の効果であり、あちらとは噛み合わせが悪いカード。
更に言えばデッキゼロ枚の状態でこのカードが消えると、当然置換効果が消えて敗北するテクニカルな代物。
それでも墓地肥やしとドローを加速しながら攻めれるので、ディスタスで早めに出す事が可能。
下記の効果を考慮せずとも強力であり、早期に出して立たせておくだけで、墓地と手札を整えられる。
このカードの真価は、敗北無効中のドローをリアニメイトに置換する効果であり、デッキの残り枚数以上引く効果でゼロ枚になっても、超過分の枚数だけ蘇生できる。
効果は当然、毎ターンの通常ドローですら墓地からの展開に変換する。
しかも進化クリーチャーでも出せる為、非進化フェニックスのこのカードに、エクストラウィン効果のフェニックス、究極銀河ユニバースを重ねて勝利する事も可能。
ただし2枚目等でデッキゼロ状態の敗北を回避する必要があり、デッキ構築次第なら追加ターンとデッキゼロでの敗北をゲーム中無効化する神の試練も使える。
デッキを残り3枚にできる黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールドを使い、墓地からコスト8以下を蘇生する灰燼と天門の儀式のコンボなら、上記のユニバースでのエクストラウィンも確実に狙える。
無理にこれらのコンボを狙わなくとも、非進化のフェニックスなので出せさえすれば問題なく使える。
また、この蘇生効果は置換効果によるもので、置換効果は連続しないルールから、赤い稲妻テスタ・ロッサの様な踏み倒しメタをすり抜けられる。
背景ストーリー
モモキングが終末縫合王ミカドレオと戦っている最中、自然文明に侵攻してきた縫合ディスペクター。
周囲を巻き込んで身体の上下を高速で入れ替え、衝突・対消滅・復活を繰り返しては宇宙開闢に等しいエネルギーを撒き散らす、不死鳥の怪物。
そのエネルギーから大樹王ギガンディダノスは、放置すれば世界もろとも消滅する危機感を抱き、その衝突に割り込もうとするも莫大なエネルギーで弾かれてしまう。
そこでギガンディダノスは援軍のバラギアラと自ら衝突。その状態でブラック・ビッグバンに割り込み、対消滅を対消滅で対消滅させることで対消滅を無効化。
これによりブラック・ビッグバンの衝突サイクルを一時的に停止させた隙に、レクスターズの力を目覚めさせたギガンディダノスとバラギアラは、死と原始の力により衝突の威力を8億5千万倍に増幅し、8億5千万倍の威力で衝突サイクルを再開したブラック・ビッグバンは、その高すぎる威力により次第に崩壊し、最期には復活することも無く虚空へと消滅した。
余談
超神星ブラックホール・サナトスと超神星ビッグバン・アナスタシスを『縫合』して誕生したディスペクター。
2体を上下逆さまに縫合しており、腕の一部も交換されている。
よく見ると、合成部位以外にも縫合痕が確認でき、周囲を巻き込んで対消滅を繰り返す設定から、既にボロボロの状態なのかもしれない。