文字通り、“車”を用いた拷問・処刑、あるいはそのための器具の事。
東洋と西洋では様式が異なっている。
東洋のものは馬車や牛車などの「車」、あるいは牛や馬などの動物の力で罪人を八つ裂きにする処刑法を言い、一般には「八つ裂き刑」と呼称される。
(メイン画像はこれの一種。)
方法は異なるが、この方法自体は世界的に存在する。
西洋のものは「車輪」を用いた拷問・処刑方法の総称であり、八つ裂きにはしない。
どちらかと言えば罪人を車輪に縛り付け、手足を砕いて死ぬまで放置する磔刑の一種。
起源はは車輪=日輪=太陽神の怒りを鎮めるための生贄を捧げる儀式だと言われている。
東洋の車裂きと区別するために「車輪刑」とも呼称される。
アレクサンドリアのカタリナが行われそうになった"Catherine's wheel"はこの一つである。