おおっ、邢道栄の概要か、斬れ！
三国志演義登場する架空の武将。荊州南郡4太守のうちの1人、劉度の部下である。赤壁の戦いの後、荊州南部に進軍した劉備軍を迎え撃つべく劉度の息子の劉賢（劉延）の推薦を受け出撃。諸葛亮に舌戦を仕掛け、張飛と戦うが叶わず、逃走したところを趙雲によって捕らえられる。劉備は邢道栄を処刑しようとするが、劉賢を説得すると言って劉度軍に戻り、内応に乗るふりをして劉備を捕えようとするが、策は見抜かれていて、今度こそ趙雲に討ち取られる。
なお、劉度と劉賢は戦争責任を邢道栄に押し付け降伏し、命を長らえている。
三国志正史には邢道栄や劉賢に関する記述が一切なく、劉備軍の侵攻に対し劉度が降伏したという簡単な記述があるのみである。
おおっ、邢道栄の余談か、斬れ！
横山光輝三国志においては、劉備の侵攻に対して、降伏に傾いていた劉度は強硬派の息子である劉延から、邢道栄は関羽や張飛に匹敵する武勇に長けた武将である、と強く推薦されて出撃させるが、やはり張飛と趙雲に敗れて降伏。即座に劉備から処刑命令を下されるが、諸葛亮がとりなしでいったんは解放される。この後の展開は前述の概要の通りである。
これらに近いやり取りは原作の演義にもあった記述である。
普段は降伏した武将に寛大な劉備からも「おおっ 邢道栄を捕らえたか」「斬れっ」と処刑命令を下された場面がネットミームとなる。その後の邢道栄の策を見破ったことからも、劉備の処刑命令も、予め諸葛亮の授けた策なのかもしれないが。
無謀にも諸葛亮に舌戦を挑み、張飛と趙雲と戦いを挑んだこともあって、カルト的人気を得ている。
コーエーの歴史シミュレーションシリーズでは、武力はそれなりにあるけど、それ以外の知力や魅力が低い脳筋武将に設定されている。それでも劉度軍にとっては序盤の主力として使わざる得ないが、まずは邢道栄の完全上位互換とも言うべき韓玄配下の魏延と、黄忠が壁として大きく立ちはだかるだろう。
刑道栄、形道栄などは誤字。ネットでのあだ名はKDA。
