概要
鳥山石燕著の妖怪画集『百器徒然袋』に記載されている妖怪の一種。
鉦鼓の付喪神で、室町時代に書かれた『百鬼夜行絵巻』も鰐口に手足の生えたそれらしき妖怪が描かれている。
その正体は江戸時代中期の大阪の豪商で、その手腕で約20億両(現在の貨幣価値で約200兆)もの財を成し、武家社会にも影響を及ぼし始めた為に幕府に目を付けられ、身分不相応として全財産を没収された淀屋辰五郎の霊魂が、鉦鼓に取り憑いて誕生したとされており、一説によれば自分と同じく奢り高ぶらない様に人々に対して警鐘を鳴らし続けているとされている。