概要
中華人民共和国の中南部に位置する特大都市(人口1000万人以上の都市をそう呼ぶ)。
省都なのに南昌などとともに副省級市に選定されなかったこと、慢性的に発生した水害や公害によって広東省への人口流出が際立ったことから危機意識を持ち、深圳などとともに、他市に先駆けて情報工学に注力。その対策が実り、2017年には「新一線都市」に選ばれ、全国交通ハブ都市の一つとして位置づけられるまで成長した。
概要
長江の中流地方、湖南省東部の湘江下流の河谷平野に位置し、2,400年以上の歴史を持つ古都であり、隣接する市とともに「長株潭都市圏」を形成する。
「長沙」の名は先秦時代の『逸周書・王会』にまで遡り、湘江両岸の白砂を意味する「沙」に古越語の接頭辞である「長」を加え「長沙」と名付けられた。
建設機械や新材料をはじめとした工業、サービス業を主な産業とし、エンターテインメントと文化産業、特にマスコミ・バラエティー番組制作も全国的に知名度が高い。21世紀初頭からの十年間で中国の主要都市の中でGDP成長率が最も高く、一人当たりGDPは2万米ドル超。
6市轄区・2県級市・1県を管轄下に置く。総人口は2022年末で1,042万人に達し、市内総生産は1兆3,966億元(約1,969億米ドル)である。
日本とは1939年から1944年にかけては日中戦争の戦場ともなっているが、現在は鹿児島市と友好都市としているほか、滋賀県に本社を置くスーパーマーケットの『平和堂』が百貨店を3店舗開いている。
21世紀ぐらいから情報工学に力を入れ始める(かの有名な先行者が作られたのもここである)。国内外含め知名度が格段に上がってきたのはここ10年ぐらいの間でもあり、昨今では深圳を凌ぐ成長率を誇っている。世界的な企業も増えてきており、モバイルバッテリーで世界的なシェアと技術力を誇るAnker本社はここにある。
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