サイボーグであり支配層であるイアソンが、黒髪の男リキと出会い、そのリキをペットにすることから物語が始まる。
概要
吉原理恵子によるBL小説作品。及びそれを原作としたOVA作品。
OVA1期(全2巻)は1992年から、リメイク版であるOVA2期(全4巻)は2012年に発売された。
巨大コンピューター・ユピテルがすべてを支配する電脳都市タナグラのエリート人工体ブロンディーのイアソン 一方、歓楽都市ミダスの最下層、特別自治区ケレスのスラムの雑種リキ。二人が偶然出会ったことから物語は始まる。
ストーリー
―愛にもいろんな形がある。憎しみ合うことでしか存在できない、そんな関係もあるんだ。
歓楽都市ミダスのの最下層、特別自治区ケレス―通称スラムで不良グループの頭を仕切るリキは、夜の街でカモを物色中、手痛いミスで捕まってしまう。捕らえたのは、中央都市タナグラを統べる究極のエリート人工体・金髪のイアソンだった。
権力に跪くことも媚びることもしないリキに興味を示すイアソン。 相容れない2人は、やがて主人とペットという歪んだ形で結びつく。
その間に存在するのがどんな感情であっても、お互いを意識せずにはいられない、惹かれ合わずにはいられない2人。
歪んだ関係に苦しみ鎖に縛られながら運命は廻りはじめる――
否応無く周囲を巻き込んで。愛と憎悪が絡み合う、それぞれの終焉へと…
登場人物
CVはOVA1期/OVA2期
主人公。スラムでは珍しい黒髪・黒瞳で異質な存在感で人目を惹く。他人を惹きつける強烈な個性の持ち主。スラムでは負け知らずで、「バイソン」の元ヘッド。
権力に跪くことも媚びることもしない。心を開く相手はパートナーのガイだけ。イアソンとの出会いによって屈辱的な状況に堕とされ、次第に運命に翻弄されていく。
13人しかいない最高権力者のエリート「ブロンディー」の一人で、創造主ユピテルとの対話ができる。脳以外は全身アンドロイドのサイボーグ。かつてはブラックマーケットの帝王の名に相応しく冷たい高慢な支配者であったが、リキと出会い、少しずつ変わっていく。
「バイソン」のNo.2。リキのかつてのペアリングパートナー(同棲相手)であり、自他共に認めるリキの右腕。精神的な面でもリキから全幅の信頼を置かれている。リキとイアソンの関係に焦り、次第にリキと対立していく。
ブロンディーの中でイアソンが唯一心を許している、親友。リキに執着するイアソンに対して、たびたび注意を促したりなど、心から心配している。
イアソンの忠実な部下。「スカーフェイスのカッツェ」という通り名のように頬に切り傷がある。かつてイアソンのファニチャーを5年間務めていたが、罰を負わされ一生闇マーケットで働くことになる。
イアソンのファニチャー。リキの世話係。