概要
本人の項目にもある様に、たっち・みーは正義感の強い人格者である。
リアルにおける彼は富裕層育ちで、幼馴染の奥さんと可愛い娘さんを持つマイホームパパであり、職業もその人格者を反映したかの様な高収入エリート警察官という、自称負け組のウルベルトが毛嫌いするのも無理も無い程の、まさに絵に描いた様なリア充人生の真っ只中にある勝ち組である。
……だが作品の世界観を踏まえて考えると、その実生活にはいささか矛盾が生じるのである。
考察
これが我々が住む現代社会の様な世界観であれば、特に問題は無い。だがオーバーロードのリアルの世界観は、環境破壊・貧富の差・組織の腐敗が現代とは比べ物にならないほどに荒廃したものなのである。
ウルベルトの言葉からその腐敗具合が容易に想像出来る事からも、彼が所属する警察組織であってもその腐敗の影響を受けていないという保証はどこにもない。しかもたっちは高収入であるため、警察組織でもそこそこ高い地位にいる可能性が高く、上層部の汚職の片鱗を間近で見てきたかもしれないのだ。
見ず知らずのモモンガを「誰かが困っていたら助けるのは当たり前」と言ってのけて助ける程に正義感の強い彼が、果たしてその有様を許容出来ただろうか……
これだけでなく、妻子持ちというその家庭にも疑惑が生じる。
警察官というのは非常に多忙であり、せっかくの休みの日であっても緊急事態のために呼び出される事も無くはない。普通ならばその限られた休日のうちに家族サービスを惜しみなく行うものである。
しかしたっちは《ユグドラシル》のワールドチャンピオンであり、これが一番の疑惑に繋がるのだ。そもそもワールドチャンピオンという称号を得るためには、プレイ時間と課金等がどうしてもかかるものである。課金の方は富裕層育ちであれば大して問題ではないが、多忙な職業に務める者にとってプレイ時間は限られてくる。そうなると必然的に休みをゲームに費やさないといけなくなるのだが、そんな旦那に、妻ははたしていい顔が出来るかどうか……。
もしかしたら引退したのには、そういった背景が絡んでいたのかもしれない。
無論これらは全て憶測の域を出ない。だがリアルの世界観が荒廃しているのも事実であり、ファンの間でも様々な考察が浮かんでいる。そのため、清廉潔白な彼の裏に隠された心の闇を描いた作品などが描かれる事がある。
今後たっち・みーの新たな人物像が明かされるかどうか、全ては作者のみぞ知る。