徳島県北部にある市。2005年4月に吉野町、土成町、市場町、阿波町が合併して成立。
北は香川県との県境であり、北東部で東かがわ市と、北西部でさぬき市と隣接している。
東かがわ市とは国道318号(鵜の田尾トンネル)や県道2号(境目峠)で接続されており車でのアクセスならば、おおむね良好。しかし、そちらが整備され過ぎたためか、さぬき市とのアクセス路は、ほぼ皆無に等しい。
いや、正しくは、さぬき市とのアクセス路として県道3号が「一応、書類上」存在はしている。
ところが、この県道3号は世の酷道マニアが狂喜乱舞する四国トップクラスの険道として知られる道である。その通称こそ阿波市市場町から同阿波町引地へと縦貫する「109峠」(いちまるきゅうとうげ/マルキュー峠)。香川県観音寺市駐屯の施設大隊によって切り開かれた峠であるが、未舗装・未伐採・未修正の「未整備三冠」揃った峠である。泥と落ち葉でぬかるんだヘアピンカーブの連続はガチのダート上級者向け。道の部分崩落や倒木もあるため基本的に四輪車は小型はおろか極小サイズの軽四でも通行不可能。生半可なウデと興味で行くことはオススメしない。
国指定天然記念物の奇勝「阿波の土柱」がある。
実は土御門天皇終焉の地の伝承がある地。(旧土成町宮河内御所、御所神社)
四国八十八箇所の札所は7番十楽寺から10番切幡寺まで在する。
宮河内御所の「御所うどん」(たらいうどん)が名物。
面積191.11km²、人口36,040人(2020年)。