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概要

『離婚しない男』は、大竹玲二による日本の漫画作品。

コミックDAYS』にて連載され、現在は『離婚しない男 CASE2』が連載中。


2024年に『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』というタイトルでテレビ朝日系列で実写ドラマ化。主演は伊藤淳史。脚本は2024年3月限りでの放送作家業、文筆業からの引退を宣言した鈴木おさむ。本作は彼が担当する最後の作品となる。

なお原作における裕の性別は女性だが実写ドラマでは男性となっている。(一応、裕は男装女子のため、特段違和感がある訳では無いが。)


登場人物

岡谷家

関東新聞社の社員。ある日、妻・綾香が不倫していることを偶然知ってしまい、エース記者だったにも拘らず、出世を捨ててまで在宅ワークに切り替えイクメンデビューする。

その理由は、7歳になる一人娘・心寧の親権を獲得するべく養育実績を重ねるため。それと同時並行で綾香の不倫の証拠を集めなければならず四苦八苦することに。財田法律事務所を訪れた後に出会った探偵の三砂とバディを組むことになる。


渉の妻。かつてはアイドルデュエットとして活動していたが、マネージャーと交際していたことが相方のコイにバレて写真を撮られリークされたことでクビとなり、現在は専業主婦をしている。娘を有名子役にさせようと熱心。


いきなりイクメンデビューした渉が(自分自身が不倫している身でありながらそれを棚上げして)不倫していることを疑う。

マサトとの刺激的な逢引を楽しんでいる。渉はマサトと自分との関係に気づいていないと思っている。

しかし、マサトにとって綾香との関係は復讐のためのものに過ぎず、彼との子供を妊娠してしまい、渉が自身の計画に勘づいたことでマサトから捨てられてしまった。

騒動の終結後には、トキ子に説き伏せられ、心寧の子役への熱望も過去の挫折に対する反動であり、自分の過ちに気付いて家族に謝罪した事で、渉から離婚を撤回され、和解した。

なお、実写版の演者は放送開始当日までシークレット(番宣CMの顔部分に丸テロップが被せられていた)とされており、一部の視聴者からは「キャストを伏せるのは『綾香の正体』が物語の核心になるのでは?」だの「そもそも『綾香の正体』が明かされないまま話が進む」だのと邪推されていたりもした。

…が、当日判明したその演者がよりにもよって文春砲により不倫疑惑が発覚した篠田氏だったため、当然良い意味でも悪い意味でも話題になってしまった。


  • 岡谷心寧(演:磯村アメリ)

渉と綾香の一人娘で、現在7歳。渉が在宅ワークに切り替えたことでパパと長い時間一緒にいられることをとても喜んでいる。大手芸能事務所ポールサニープロダクションでレッスンをしながら、様々なオーディションを受けている子役の卵。


周辺人物

渉の妻・綾香の不倫相手で、業界最大手芸能事務所ポールサニープロダクションのチーフマネージャー。漢字は「昌人」と書く。表向きは渉と綾香の娘・心寧をスカウトする目的で綾香の前に姿を見せたが、実は渉の高校時代の同級生であり、旧姓は「大喜」。元々頭脳明晰だったが家庭環境は良いものとは言えず、高校卒業前に両親が離婚、母親は離婚後すぐに自殺した。しかも、その発端がなんと母が渉の父と不倫していたためだった。その一方で、彼から勉強を教えてもらった渉は早稲田大学に進学。自分が失意のどん底であるにも拘らず幸せになろうとしている渉を恨み、彼を不幸にするために家庭を崩壊させようと画策している。

綾香を寝取る事には成功し、離婚させること、親権を綾香のものにして娘と引き剥がすこと、手駒によるハニートラップや第二子を渉に自分の子と誤解させること、ついには心寧の誘拐と殺害を計画する。

しかし、本人曰く「綾香が馬鹿すぎて使えなかった」ため、計画が悉く破綻。最後の手段として、心寧を葬ろうと試みる。しかし、裕が直前で裏切ったことで誘拐計画も破綻してしまった。

計画破綻後、渉が1人で訪れ、何故渉を恨んでいたかを告白し、渉が父の過ちを代わりに謝罪したことで敗北を認めた。


財田法律事務所の代表弁護士。離婚裁判、とりわけ親権に関する事案については日本有数の実績を誇る敏腕。

ドライな性格で、男親の親権獲得を目指す渉に厳しい現実を突きつける。しかし、実は情に厚い面があり、相談に来た綾香の嘘泣きの演技を見破って彼女の依頼を拒んだり、愛娘・心寧のために必死になっている渉の行動に次第に心を動かされていく。語頭にわざわざ「お」を付けるなど独特の言い回しで話し、甘いものには目がない食いしん坊な一面もある。

実は、裕…もといヒロシの母親である。夫が仕掛けたハニートラップに引っ掛かり、離婚。その後、ヒロシの親権は夫に渡ってしまいそれ以降「息子はいない」と言い聞かせながら、離婚と親権専門の弁護士となり活動していた。

ヒロシが全てを晒して謝罪された際に、自身も息子を顧みなかった件を謝罪した。


財田法律事務所と業務提携している探偵。渉のバディとして、積極的に綾香の不倫調査に協力する。初対面からなれなれしく渉と呼び捨てにし、《エモいこと》に過剰に反応する。

だが、途中でマサトに渉の味方だとバレて素性も知られてからはマサトの内通者となり、マサトの計画に賛同して渉を妨害するようになった…

と思いきや、ハナからマサトを裏切るつもりであり、裏切りを宣言した際に彼に頭突きをかまして立ち去った。

実は、マサトに母親を殺害すると脅されていたため仕方なく裏切ることになってしまった。しかし、マサトが心寧を誘拐する計画を立てたことで裏切るチャンスだと考え、心寧にマサトの声を聞かせないようにヘッドホンを付けさせる等徹底して渉達のために動いていた。

その後、トキ子に裏切った件を謝罪すると同時に、自分の本名とトキ子の息子であることを明かし、トキ子の仕事に関わるために探偵となった事や、過去の件で人の心に敏感になり優しくなれたと母の罪を許し、和解した。


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