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曖昧さ回避

  1. 京都市左京区修学院の修学院離宮の脇より比叡山の山頂に至る古道。
  2. iPhoneやiPadといったApple_Inc.のiOS製品でたまに発生する、辞書登録のバグ。
  3. 演歌歌手、川野夏美の27番目のシングル。

この単語をわざわざ調べている人は2.の目的の人が大多数だろうと思われるので、本記事ではこれを解説する。

概要

iPhoneユーザーの皆さんなら、次のような状況に遭遇したことがないだろうか?

ある日のこと

「はぁーなんか最近、iPhone重くなってきたなぁ〜」

「そうだ、再起動したら治るんじゃないか?ちょいと再起動してみよ」

〜再起動完了〜

「よし、点いた。じゃぁTwitter開きなおして、さっきのイラストを検索……」

「あれ?なんか入力候補に違和感が、……まさか。」

設定 → 一般 → キーボード → ユーザ辞書 →

き       
きららざか雲母坂

これしか載っていなかった。

「やっぱりだぁ〜もう〜」

「せっかく頑張ってあんだけ入れたのにぃ〜なんでだよぉ〜」(T-T)ガーン

「また、一からやり直さないと行けないじゃん」

「だっっっっっるっ!!」

こんな感じでせっかくユーザー辞書で色々登録したのにある日突然この「雲母坂」を残して全てが消えてしまう不具合が起こってしまうのだ。…え、そんなの起こったことがないだって?まぁそれでも今後起こらないとは言い切れないので、覚えるだけ覚えておいたほうがいいだろう。たとえ、もしこんな出来事が今後起こったとしても、この記事を読めばある程度は役に立つはずだろう。…たぶん。

ちなみにこれは推測なんだが、この雲母坂が、このユーザー辞書にデフォルト登録されてるのは、京都の古道の存在があったからかもしれない。だが、何故この「雲母坂」を選んだのかはである(もしかしたらたまたまかもしれない)。

ユーザ辞書とは?

まず、ユーザー辞書の話をする前に、予測変換について解説していく。まず、予測変換には、2種類のスマホに違いがある。それが、 Androidと、iOSの2つである。だが、「Simeji」というアプリを入れてしまえば、どっちもどっちになってしまう。なので Simejiは入れていない程で、進めていく事にする。

まず、Android製品なんだが、Android製品のSimeji無しの状態の予測変換はよく分からないかった。ということで次はiOS製品について説明していく。iOS製品の予測変換はSimeji無しでも、ある程度優秀な予測変換である。例えば「魂魄妖夢」や「霊烏路空」といった難読表記でも一発で表示してくれるし、打ち始めだと少し離れている場合であっても語句によっては途中で修正してくれるという、オタクにやさしい仕様になっている

さらに言えば、比較的ディープとされる界隈発のネットスラングの一部にも強くびれぞん」「なんじぇい」も一発入力

極端なものでは「フライゴ」まで入力すると「フライゴミ」が「フライゴン」より先に出てくる。フライゴンが一体何したっていうんだ…と思いきや、単に「フライ」と「ゴミ」が別の語句扱いで「ゴから始まる語」優先になっているだけのようだ。

嘘だと思うなら、「設定 → 一般 → リセット → キーボードの変換学習をリセット」で確認するといい。まっさらな状態の辞書でも上記が表示されることがわかるはず。

しかしながら、変換にもデメリットが存在する。例えば「星輝子」は「ほしてるこ」で入力しないといけない、そして「森久保乃々」はそもそも表示すらされないと、カンペキというわけでもない側面があるのだ。

そういった変換を各自で繰り返すときに役立つのがユーザ辞書である。ユーザー辞書とは、iPhoneなどiOS製品に搭載されている辞書の事で、文字入力の時、「あの変換が出てこない」や「あの変換が欲しい」などという時に、簡単に登録出来ちゃう大変便利な辞書である。重要な点として、ユーザ辞書は変換リセットの影響を受けず、そのまま使うことができる。普通は。

登録方法は主に次のような方法がある。

  • 任意のテキスト上を長押しし、表示される「ユーザ辞書」をタップする。半角英数字や記号だけだと出ないので注意。右三角▶があるならそこを押せば出るかもしれない。
  • ホームメニューに戻り、上記の「設定 → 一般 → キーボード → ユーザ辞書」の順で直接入力する。
  • 最近のバージョンは、キーボード表示中に左下に出てくる地球儀🌐を長押しすると上のほうに「キーボード設定」が表示される。これを押すと「設定 → 一般 → キーボード」をスキップできる。ホームメニューのアイコン以外から設定に移れるほぼ唯一の方法である

といった方法で自分だけの辞書を作っていたのが、ある日突然機能しなくなることがある。そういうとき、ユーザ辞書の項目には「きららざか → 雲母坂」という見覚えのない単語を残してすべて消滅している。

対処

何かしらの理由で読み込みが正しく行われないと、ユーザ辞書がデフォルトの状態に戻ってしまう。どうやらiOS7以降はデフォルトで「雲母坂」が入っている状態のようで、ユーザ辞書のデータが消えるとこれのみが出てくるようだ。なお、これすら出てこない場合もある模様

これが理由で「雲母坂」で検索すると候補に「問題」やら「iphone」が出てくる始末。あのWikipediaにまで記載がある

いざ起こってしまったらどうすればいいかというと、深呼吸して落ち着き(任意)、確認次第ユーザ辞書には一切を出さず、通常のシャットダウンと起動をおこなう。それで次の起動時には復活していることが多い。怖いので確認していないが、ユーザ辞書を改変すると上書きされて復旧ができなくなる可能性がある

また、強制再起動は使わないほうがいい。復活どころか逆に雲母坂現象の原因の一つになってしまう。

これを複数回やっても直らないようなら、iCloudiTunesの設定の確認も手段とする必要がある。だが、このやり方でも戻らない場合は、残念ながらこれ以上手段は無いので、(登録した数が多ければ多い人ほど)めんどくさいがもう諦めて最初から打ち直す方がいいだろう。

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