概要
「雷紋」を連続させたもので、角ばった渦巻き一つ分が本来の「雷紋」である。
その名の通り古代中国では雷の抽象表現として用いられていたもので、由来とされる事象は各地で異なるものの、同様の文様がシルクロード沿いを中心に多く伝わっている。
ただしラーメンどんぶりはそれらとあまり関係が無く、「ラーメンに合う中国っぽい意匠を探していたらたまたま収まりの良いものがあった」程度のノリで入れられているようである。
ラーメン自体と同じく、良くも悪くも近代日本で独自の進化を遂げたものと言える。
同じ日本でも、電気系の事業者が社章などに採用した意匠は本来の用法を踏襲していると言え、中には単独の「雷紋」も見られる。
余談だが、現在雷や電気の表現として一般的な以下のような図案には、「稲妻紋(稲妻文)」という名称が付いている。