「覚えておくがいい、この学園は実質この霧隠ラントによって掌握されていることをな…」
CV:福山潤
概要
超エリート学校であるY学園の生徒会長。学園長並の権力を持っている、とされている。UFO研究部の部長もしていて、学力基準入学。2年A組所属。誕生日は12月31日。同学年の雲池クマ子とは2年前からの知り合い。
片目が軽く隠れているように見える。
一人称は「私」で二人称は「君たち」。
A(エイリアン)ウォッチというジンペイ達と異なるYSPウォッチを使い、謎のヒーロー『ミストシャドウ』に変身する。
過去のある出来事により、宇宙人に強い復讐心を抱いている。
性格
彼を見た者全てが圧倒するような大人顔負けのカリスマ性を持ち、怨霊と融合しないで変身したにもかかわらず高い戦闘力を発揮する。
生身の状態で超能力的なものは無いが、学力も運動能力も高いエリート。
ぱっと見、仲間より目的を大事にするタイプの冷酷なキャラのような印象を受けるがとても仲間思いで、生徒会メンバーを身を挺して庇ったり、目的より人質の安全を重視したこともあり、YSPクラブとの本格的な対立も何気に少ない。
しかし利用できる者はとことん利用し、小学生にして記者と取引をしたり、ジンペイたちの成績を改ざんして七不思議に強制的に挑ませたこともある。気に入らない者には見下したような態度を取ることも。
ジンペイたちと行動を共にすることになってからはあくまで馴れ合うつもりはないと思っていたが、徐々に彼へ心を開いていくように。
彼を突き動かす原動力は宇宙人に対する復讐心であり、宇宙人のわずかな痕跡を見つけては一人で先走ってしまうこともしばしば。そのため何度も命の危機に瀕している。
アニメ本編での動向
第1話ではOPのみに登場しているが、初登場は第2話。
第2話では巨大サラリーマン宮沢さんの謎を解決するための手段として美術室に向かう寺刃ジンペイ達YSPクラブの面々と遭遇した際、新入生であるジンペイ達に対してそれぞれの生徒が本来クラブ活動や自己表現のための活動をして自分を磨く大事な時間『FST』(FreeStyleTimeのこと)になにをしているのかと問い、ジンペイ達が七不思議案件を解決しようとしていると知ると、学園長からの勅命によって認定されたYSPクラブの活動は認めておらず、「学園の品位を損なうことがあれば廃部に追い込む」と告げ、「覚えておくがいい、この学園は実質この霧隠ラントによって掌握されていることをな…」と捨て台詞を残し去っている。
第8話ではYSPクラブが学園で自分達のUFO研究部を抜きクラブ支持率No.1になった、ということを知り参歩ツトムからYSPクラブの強さの秘密について聞く。更に1年以上前から謎を追っているYサークルの謎に彼らが挑もうとしていることを知ると、こっそりジンペイ達の後をつけ、彼らの動向に注視。
そこでジンペイ達がゴロミを連れてYサークルの中から出てくると生徒会を使って包囲し電気ショックガンで脅し中で拾ったものをこちらによこすようにジンペイ達に指示したが、UFOのような飛行物体の登場により、生徒会に校舎内に逃げるよう指示。
UFOから出てきたブラック・アーミーと対峙していたワイルドボーイがブラック・アーミーが合体したビッグブラックによりピンチになると、かつて家族が奪われた日に出会ったエイリアンを目視した際エイリアンウォッチを使ってミストシャドウに変身し、ジンペイが新たに変身したワイルドボーイと共に撃破した。
その後UFOからの光による記憶の消失をエイリアンウォッチの機能によって防いでいる。
その後ツトムと自分以外が一連の出来事に関する記憶を失っているということを確認し生徒会室でツトムと奴らは人間の持つ妖気的な力に興味を示していると仮定しジンペイ達YSPクラブを囮にする、と決定していた様子。
15話ではクイズ研究クラブの主催する賞金100万円のクイズ大会に裏でエイリアンが手を引いてると読んで参加し優勝。最終問題の「YSPウォッチは誰が作っている?」という問題に対しては、答えを探しにいくマタロウに盗聴器を仕込んでいる。
16話ではYSPウォッチの設計図を求めてY研の主任である雲池クマ子に来星ナユが接近し、中々口を割らないクマ子に対して能力を使ったナユをエイリアンと決定づけ、攻撃。ナユと戦っている様子を「異星人が風紀委員長を攻撃している」とYSPクラブに誤解され、逆に攻撃されてしまう。その後のクマ子の介入で誤解が晴れたラントは、再度ジンペイと共闘しビックブラックを撃破した。
(この件がきっかけで)退学になることになり、学園を去るクマ子の元に駆けつけ、声をかけ告白しようとする彼女の言葉を遮り、「もうお前は関わるな」と発言。その後のクマ子の発言を受けて「だから!お前には無事でいて欲しいと思っている。…それに、世の中には、丸っこいのが好きなやつもいるんじゃないのか」と発言している。
その後は第20話ではナユと臼見沢の動向を探っていたが第23話にて自身の所属するUFO研究部を含めた宇宙に関連する部活を風紀委員によって強制廃部に追い込まれ、学園の均衡を保つ力を得るべく学園マフィア『スネークス』へ協力を仰ぐ為に以前マフィアに関わっていた雷堂メラ及びジンペイ達YSPクラブの面々と共に学園マフィアの根城『体育倉庫ソシアルクラブ』へ向かう事に。
ボスの三又義ノズチカが変身したザ・バイパーとノズチカに付き添う蛇山チアキが変身したスカイスネーカーとの戦闘の末にチアキから同じく宇宙人に拐われた過去を聞かされ、正式に学園マフィアと同盟を結んで以降はジンペイ達YSPクラブの面々や学園マフィアのノズチカとチアキと共闘関係になる。
第26話では細身の体に似合わず大食いな事が明らかになり、転入生の七雲クウカが半分も食べられずに食べ残した巨大なハンバーガーを難なく全て食べていた。
尚、この時点ではクウカの正体が痩せたクマ子である事には気づいていない。
第29話にて、クウカから新たなメダルを託され、ミストシャドウの強化であるDSギャラクシーへの変身が可能になった。
また、同話にてクウカの正体がクマ子であることに気付いたようだ。
過去
7歳の時に家族旅行に行った際に訪れた山でUFOを目撃したことが引き金となり、両親と妹をエイリアンによって失っている過去を持つ。
そのことがきっかけとなり、エイリアンに対して復讐心を抱いていた。
小学生のとき、DVDのレンタルショップで雲池クマ子と出会い手を組むことに。
クマ子の家を訪れた際に彼女が所持していたらしいUFO目撃現場で発見された物体とラントが奴らの唯一の手がかりとしてペンダントにして持っていたパーツが合わさり回路が作動した。
ラントのもつA(エイリアン)ウォッチはクマ子が小学生のときにその際作動した回路を元に突き止めたエイリアンの逆転などを元にして作られたものである。
また、小学生のときはストリートギャングのヘッドをしていたらしい。
詳細
※この項目にはネタバレがあります。ご注意ください。
天見エルナ/エルゼメキアによって、生徒会のメンバーをビースト化されてしまう。
その後、ブルームーンの活躍により生徒会メンバーは元の姿に戻ることができたが、エルゼメキアの攻撃から生徒会メンバーを庇い爆発と共に消滅。さらに全員に記憶処理をされ、クウカ以外の全員が宇宙人に関する記憶を失う。
ラントを失い、泣き崩れるクウカの前に来星ナユが現れるが……
…ところがドッコイ生きていた。
実は数日前にナユから自身の目的や、能力を伝えられたが、当然ながら信用するに至らなかったが、完全再現された影武者(アンドロイド)が現れたのを機に遠方から遠隔操作する。
ピットブルに追い詰められたジンペイ達の前に現すものの、あと一息の記憶を取り戻す為にラップとムーブメントを自ら繰り出し取り戻させた。
ラントが消滅した事について遺体や服の破片などが残っていなかった事から、本当に死亡したのかの疑問符が視聴者から付けられていたが、それを差し引いても憎い復活劇でもあった。
しかし、それを良しとしないエルゼメキアによって再び消されかけるが臼見沢の協力で7年前に飛んだアースウォーカーによって間一髪のところで救われた。
また、この時アースウォーカーによって倒された宇宙人が落としたペンダントが、後にAウォッチ誕生のキッカケとなる。
ちなみにこの際アースウォーカーは妹も助けようとしたが、「タイムパラドックスが発生するから"今は"助けてはいけない」と臼見沢に止められたが、結局妹が助かることはなかった。
ところが第43話にてエルナの手によりキラボシ共和国内で国家反逆者呼ばわりされ、キラボシキャッスルに連行されてしまい、7日後に処刑されることになってしまう。
第45話で参歩の指示を受けたジンペイ達の活躍により救出され、事なきを得たのだった(その際、彗星ランスでキラボシキャッスルの発電所を攻撃し、崩壊させた)。
第47話では、家族を消した因縁の相手であるエルゼメキアの過去を知り、彼女と戦うことをためらったが、それを見たマゼラはエルゼメキアを自我を亡くした魔神に変貌させようとした。「人として死にたい」という彼女の願いを受け、エルゼメキアをこの手で倒した。
第51話では、マゼラが放った「メテオ」をたった一人で止めようとするが、死の淵に立たされたラントはエルゼメキアことエルゼとの思念と結びつく奇跡を起こす。
エルゼから自身の想いとコーリー星の力の全てを託され、DSゾディアックへとパワーアップした。復讐のために戦うのではなく、仲間とともにこの地球を守るために戦うと決意したのだった。
マゼラを倒したのちの第53話では、ゼンゼン前世解明部の装置を使って記憶の中で家族との最後の時間を過ごし、自身の過去ときっぱり折り合いをつけた。
第57話では古典妖怪の「麒麟」と合体し、イニシエ妖怪HERO・DSエンシャントになった。
ゲーム
アニメと基本的には同じだが、第三のYサークルでドーベルと対峙するため、アンドロイドのラントは登場せず、爆散もしない。余談だが、全員ドーベルによって洗脳される中、彼だけは、最後まで正気を保ち、自力で洗脳を解くという精神力の強さを見せた。
また、ゲームでは、エルゼメキアがキラボシキャッスルの代わりにキラボシラビリンスを建設。対戦前に処刑の提案を持ちかけられるが断固拒否。アニメのように拉致、処刑は行われなかった。
『リターントゥ地球』
第8話・第16話・第25話・第35話・第38話・第42話・第43話・第45話で流れた、ある意味ラント専用のエンディング。
歌っているのは、戸松遥(天野ケータ、天野ケースケ、姫川フブキの中の人)である。
余談
担当声優の福山潤は妖怪ウォッチシャドウサイドで蛇王カイラを担当していた。また、福山氏はラントのことを『泥臭く、諦めの悪い人間』と断言している。