頂の座ヘカテー
いただきのくらへかてー
「危険は取り除き、消し去ります」
盟主『祭礼の蛇』の眷属「三柱臣(トリニティ)」の「巫女」として、『仮装舞踏会(バル・マスケ)』に所属する紅世の王。かつての通名は「女媧」。
所持する錫杖型宝具『トライゴン』は巫女としての役目を遂行する時のみ用いられる。
性格はクール且つ寡黙であまり他人と話すこともしないが、大命に関連することには激情を見せ、邪魔者に対しては容赦の無いタイプである。
※アニメ版では原作よりは感情を顕にすることが多く、坂井悠二に自分が「空っぽ」である事を指摘されて動揺したり、感情採集の為の分身である近衛史菜を吸収したことで影響を受けている。
眷属としての役割は、紅世の徒の願いを祭礼の蛇が叶える際に行う神威召喚、「祭基礼創」発動の為の生贄であり、生まれながらに死ぬ運命を持っている。
本来は数千年前に祭礼の蛇が「大縛鎖」を作成した際に生贄に成るはずだったが、祭礼の蛇が「久遠の陥穽」へと追放されたためにこの世に留まる事になった。
ただし、生贄になっても完全に消滅するわけではなく、意思総体(精神)は祭礼の蛇に回収されて共に眠り、紅世の徒達が大きな願いを求めた時に復活する運命でもある。
仮装舞踏会創設後は『大御巫(おおみかんなぎ」)』として、この世に来たばかりの徒に訓令として最低限の指導を行うと共に、久遠の陥穽にいる盟主から復活のための鍵となる『大命詩篇』を受け取る役目を行なっている。(仮装舞踏会に星黎殿が謙譲された後は、基本的に本拠地の星黎殿に篭っている)
最終的には『無何有鏡(ザナドゥ)』創造の際に、祭基礼創の生贄となって消滅したが、無事に意思総体はシュドナイと共に祭礼の蛇の元へ戻り眠りについた。
その役割上前線に出てくる事自体が異常なのだが、眷属故に並の紅世の王を遙かに上回る莫大な存在の力を持つ(アニメ版では存在の力の容量が無限)。
体術だけでもシャナと互角以上に渡り合い、存在の力を強力な光弾に変換して撃ち出す自在法「星(アステル)」による弾幕など、遠近のバランスに長けたオールラウンダーで、並のフレイムヘイズでは束になって掛かってても敵わない超絶的な戦闘能力を誇る。
更に水色の三角形の自在法(名称不明)で、世界中のフレイムヘイズや徒に声を伝達することも出来る。
自在法
・星(アステル)
複雑な軌道を描きながら高速で乱れ飛ぶ水色の光弾を放つ自在法。着弾すると水色の炎の延焼が起こる上、着弾前に任意のタイミングで起爆することもできる。
一度に数十発以上放つこともできるが、一撃に集中させれば着弾箇所がキノコ雲を伴う大爆発を引き起こす。