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馬医

ばい

馬医とは、韓国MBC・NHKBSプレミアム・テレビ東京「韓流プレミア」・TBSにて放映されたテレビドラマ。
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概要編集

全50話で17世紀前期から後期までの李氏朝鮮を舞台にしたテレビドラマ。

(朝鮮語読み:マイ、ハングル:마의)


イ・ビョンフンが監督を務め、前作「トンイ」以前の李氏朝鮮の時代を舞台に、白丁から馬の獣医を経て、最終的に王の主治医にまで登り詰めた実在の人物である、「白光炫(ペク・クァンヒョン)」(1625年 - 1697年)の生涯を描いた作品である。

ただし白光炫の生涯に関しては作劇当時には、ほとんど資料が無かったため、作内で語られる人間関係やストーリーに関しては(『宮廷女官チャングムの誓い』『トンイ』同様)完全にフィクションである。


また、イ・ビョンフン作品で、この作品より全編にわたりプログレッシブカメラ(通称:30pカメラ)による撮影を行っている。



あらすじ編集

17世紀初頭の朝鮮王朝。医官カン・ドジュンとイ・ミョンファン、医女チャン・インジュの3人は、身分を超えた絆で結ばれていたが、世子暗殺の陰謀に巻き込まれ、それぞれ苦境に陥る。インジュは医女ゆえに騒動とは遠い立ち位置に逃れたが、ミョンファンは自衛のため事なかれ主義を決め込んだ。しかし残りの一人であるドジュンは義憤にかられミョンファンが止めるのも聞かずに真相の暴き出しと告発へと動く。

その結果、苦境に屈したイ・ミョンファンの裏切りにより、カン・ドジュンは世子暗殺の罪の濡れ衣を着せられそのまま処刑されてしまう。その事にインジュは激怒。三人の友情は崩壊し、ミョンファンの良心も壊れてしまった。

この時にドジュンの妻は妊娠しており、腹に宿した子は罪人の子として扱われる事となった。父の罪の連座によって産まれた子が男であれば家の系統に組まれる(父の罪科が相続される)ためその場で殺されなければならないが、女であれば将来的には他家への嫁出により系統から外される(罪科が相続されない)ため罪を減じて命は助ける、という沙汰が下されたのである。そして産まれた子の取り上げはチャン・インジュに託された。

生まれたのは息子であった。母は産後のダメージのショックも癒えぬうちにそれを知らされて心的ショックを重ねられた結果、即死してしまう。産まれた息子は、すぐに処刑されそうになるがドジュンに命を救われ彼に仕えていた忠義の奴婢ペク・ソックが、ドジュンの息子を守るため、自らの娘と入れ替える。このことはチャン・インジュと二人だけの秘密となる。

それから数年。ペク・ソックの息子として育ったペク・クァンヒョンは、文字を教えてくれている元役人と都へ向かう。そこで役所の使用人のヨンダルと出会う。二人は医官殺害の瞬間を見てしまい、このことをソックに伝えるも、殺人の罪をソックに着せられ三人は追われる身となる。

登場人物編集

ペク・クァンヒョン

本作の主役。奴婢ペク・ソックの息子として育った少年。カン・ドジュンの本当の息子。

ソックから奴婢には必要の無いはずの読み書きや医術の知識を学ぶように言い聞かされていたが他の奴婢の子はどれだけ頭がよくてもそんな事はしていないため反発していた。

のちソックの死によって天涯孤独となるも、逃亡の果てに牧場に迷い込み、読み書きができ中途半端ながらも医術の知識がある事を見込まれ、また自身も父ソックが普段から発していた「医術を学べ」との言い付けを遺言として心に刻み獣を専門に診る馬医の弟子に、さらにのち自らも馬医となる。さらに馬医として得た知識を活用していく中で、様々な人との出会いから本当の医者としての道へと導かれて宮廷の医官学校に入学し、その頭角を現していく。

しかし元馬医の経歴や、その経験から来る医療法は教条的である宮廷医官たち(たいがい両班(要は貴族)出身)からは間違いなく異端であり、様々な反発と軋轢を生む事になる。特に上司のひとりとなるイ・ミョンファンからは目障りに思われ目をつけられ、ことごとく対立する事となった。


カン・ジニョン(チニョン / ヨンダル)

本作のヒロイン。都一の名家カン家の娘とされた少女。愛称はチニョン

ペク・ソックの本当の娘。父とされるカン・ドジュンの罪により家名を剥奪されヨンダルの名で役所の使用人(下働き)にされた。ひょんな運命の悪戯からクァンヒョンとソックに出会うが陰謀に巻き込まれて再び生き別れる。

のちドジュンの親友を名乗るイ・ミョンファンに見つけ出され、彼の後見のもとにカン家を再興する事となりカン・ジニョンとして恵民署の医女となり、医官学校に入ったクァンヒョンと再会する。


イ・ミョンファン

内医院の医官。下級両班であるイ家の出自とされる者。のち院長の座につき宮廷医官の頂点たる首医の座に上り詰める。カン家の簒奪を狙ってチニョンの後見となり、彼女を自らの息子と結婚させる目論見を抱いている。

自身も元は白丁の馬医であり、実はイ家には養子として入っている。これはミョンファンの才覚を見込んだ実の父の望みによるもの。そして養子となった時に、それまでの自身の(馬医としての)人生を捨て去るよう、自らの本当の家族も棄てるように強要され、自身も実父の夢を背負うためにそれを受け入れざるをえず、そのまま心を歪ませて生きるようになってしまった。

クァンヒョンの二人の父を死に追いやった元凶のひとりで、クァンヒョンが倒すべき本作最大の悪役(ヴィラン)だが、同時にクァンヒョンが産まれるまでは主人公の役回りを持ち、以降もその人生や、それゆえに抱いた(歪んだ)哲学がピックアップされる、いわばもう一人の主人公で、そのために正主人公であるクァンヒョン同様に人生が濃く、ミョンファンの辿った人生はことごとくクァンヒョンの辿る人生に符号・対応・対比している。ミョンファン自身もそれを感じておりクァンヒョンに対して同族嫌悪かつ近親憎悪に似た感情を露にする場面もある。

そのため物語の構造上における「朝鮮王朝社会のダークサイドに堕ちたクァンヒョン」のメタファー(あるいはクァンヒョンのシャドウ、もっと穿てば悪のクァンヒョン)とも言える存在でもある。

また医師になった経緯から見れば、ある意味では毒親の被害者であり、それゆえに人生を見誤り歪ませてしまった哀しき悪役とも言えるもので、ミョンファンの人生はある意味で本作の「裏テーマ」でもある。



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