ノンストップ撃砕アクション
驚異の戦闘能力を誇る精鋭部隊“魂斗羅”。
凶悪ハイテクロボを相手に、緊迫の銃撃戦の連続。
極限まで昂揚した戦闘精神が敵を撃砕する。
破壊の美学、ここに極まる。
ストーリー
エイリアン戦争から5年後、復興の道を進む人類ではあったが、戦後の混乱はいまだに続いていた。
そして、エイリアン戦争により急速に発達した遺伝子工学やサイボーグ技術を用いた新型犯罪も多発するようになり、これに対抗すべくプロ中のプロが集められた特別チーム「統合軍機動特殊部隊特殊任務班K-X」が結成され、無差別に人を襲い街を破壊するテロリストに対抗する彼らに、エイリアン戦争の英雄ビル・ライザーの姿を見た人々は、彼らを「魂斗羅部隊」と呼んだ。
概要
1994年9月15日に発売されたメガドライブ用アクションシューティングゲームで、SFC「魂斗羅スピリッツ」のエイリアン戦争から5年後の世界を描いたコナミの魂斗羅シリーズの一つ。
英題は「Contra Hard Corps」 ※欧州版は「Probotector」。
開発は、先にメガドライブで「ロケットナイトアドベンチャーズ」や「VAMPIRE KILLER」を手がけた「TEAM機知GUY」(後述)で、ディレクターは「魂斗羅スピリッツ」や前述のメガドライブ2作品を手がけた「中里伸也」が務めた。
※ちなみに作中に登場する多関節合体変形メカ「タケッダーロボ」をプログラムしたのは「武田長(たけだ たかし)」と言う人物である。
中里と共に「魂斗羅スピリッツ」を手がけたスタッフの一部が独立して立ち上げたゲーム開発会社「トレジャー」が魂斗羅チックな側面も持つメガドライブ用アクションシューティングゲーム「ガンスターヒーローズ」を開発・リリースしていた事から、コナミ社内で魂斗羅は終わった的な見方をされた事があったとかなかったとか言われるが、とにかく同じ釜の飯を食った仲間達が高評価のゲームを出した事に対してなんらかの思いがあったのか、本作ではあえて「良い方向に裏切りたい」と言う事で、シリーズ通しての主人公「ビル・ライザー」らを登場させず、プレイヤーキャラは完全新規となった他、武器のキャラ別固有化、ステージ中の会話シーンの挿入、ステージ中のルート分岐とマルチエンディングといった独自要素が多く詰め込まれた。
本編がハードな展開だけに、隠しエンディングのインパクトは凄まじい。そうでなくてもボス敵に変な動きをするのがいるのだが…と、いうか一説では魂斗羅シリーズのバカゲー要素の本格化はここかららしい。
ストーリー面も、キャラクターデザインに「梅津泰臣」を起用するなど、これまでのシリーズに比べてタイトル通りのハードコアな世界観と内容となった。
ゲームシステム的には、残機制ではなく体力制に変更された他、キャラクターが4人になって、それぞれのキャラが別々の武器を4つ所有し、武器を入手→切り替えながら進むと言う内容になり、全身無敵になるスライディングも全キャラ標準で持っている。
※海外版では残機制になっている。
登場人物
- レイ・パワード RAY POWARD
スラム地区出身で不良グループの元リーダー。
卓越した戦闘センスと野生の勘を見いだされて魂斗羅部隊に抜擢された。
クールな中にも熱い闘志を秘めた部隊の中心人物である。
魂斗羅部隊のリーダーを務める金髪の男性。生まれもった戦闘センスとドイル班長に拾われた後に受けた訓練により得た実力から、魂斗羅部隊のリーダーに抜擢された。
主人公キャラクターと言うことで、武器は非常にバランスのとれた内容になっている。
オペレーションガルガではランスの養子(・・というか弟子?)としてレイの名前が登場するがPCとしては使用できない。
武器A | バルカンレーザー | 貫通力の無い短いレーザーを連射する |
---|---|---|
武器B | クラッシュ | ヒットするか一定時間後に爆発した際の爆風でダメージを与える |
武器C | スプレッド | 魂斗羅おなじみの5方向弾 |
武器D | ホーミング | 敵を自動追尾するマシンガン |
シーナ・エトランゼ SHEENA ETRANZE
魂斗羅部隊の紅一点。美しい外見とは裏腹に凄まじいまでの戦闘能力を持っている。
ゲリラ戦を得意とし、ジャングル戦での彼女の力は一個小隊にも匹敵するといわれている。
見た目な華奢で長い金髪の美人だが、性格と実力はまさにワンマンアーミー。DS「魂斗羅デュアルスピリッツ」に隠しキャラとして登場する。キャラデザの都合上、とてもジャングル戦が得意そうな装備をしていないので状況に応じて着替えるのかと思ったが、
DS版でも似たような露出度の高い戦闘服を着ていた。
オペレーション・ガルガにも登場。本編ED後ブラウニーとともに人間から異形化してしまったブラッド・ファングを捕獲し自部隊に引き込んだ。そのため追加コンテンツで使用可能。
サブ主人公的な立ち位置な為、レイよりも汎用性は少し下がるが攻撃力は高い武器を持っている。
武器A | ジェノサイドバルカン | 物騒な名前の大口径マシンガン |
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武器B | シャワークラッシャー | 放物線上に飛ぶ爆弾。爆風で大ダメージを与えるが射程が短い |
武器C | ブレイクレーザー | 貫通力のあるレーザー |
武器D | アクスレーザー | SFCアクスレイに登場したのと同じ自動追尾レーザー |
ブラッド・ファング BRAD FANG
急速に発達した遺伝子工学とサイボーグ技術が生んだ最強の戦士。
常に沈着冷静で、部隊内での信頼も厚い。
強靭な肉体を駆使した近距離での肉弾戦をもっとも得意とする。
見た目は両腕サイボーグなワーウルフ。サングラスがトレードマーク。
キャラデザ絵では左腕だが、ゲーム内ドット絵では右腕がガトリングガン&ビーストショット&ファイヤーガンになっている。
性能は攻撃力に特化したキャラで、射程や攻撃方向に問題があるものの当てる事が出来れば絶大な威力を発揮する武器ばかりもっている。
オペレーション・ガルガでは、ブラッドリーという人間の傭兵がレッドファルコンに囚われ脱出したものの遺伝子操作され異形に変質してしまった姿とされている。魂斗羅の殲滅を命令に組み込まれているが、シーナとブラウニーが彼を捕獲したらしく、ハード・コープス部隊の戦力として加わったらしい。
人間期は割とヘタレ全開だったが、その後いろいろ修羅場を潜り抜けて落ち着いたのかもしれない。
武器A | ビーストショット | 発射後に拡散・巨大化するバルカン砲 |
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武器B | 爆裂パンチ | 強烈な爆風でダメージを与えるパンチ攻撃。真横限定 |
武器C | ファイヤー | 貫通力があり、振り回す事が出来るデータイースト式火炎放射器 |
武器D | サイコブラスター | ボタン溜めの後はなすと絶大な威力のショットを放つ。真横限定 |
ブラウニー BROWNY
正式名称「CX-1-DA300戦闘ロボ」。
ロボットらしからぬ愛嬌のある性格から、部隊内ではブラウニーの愛称で親しまれている。
様々な情報処理システムと直接リンクする能力を持っており、諜報活動で彼の右に出るものはいない。
設定上は「彼」だが、ある意味「TSUGU-MIN」のご先祖様的な小型ロボットキャラ。
非常に背が低く敵の攻撃が当たりにくい上に、ジャンプ中にホバリングが可能と言う機動性も備えているが、武器はどれも曲者ばかり。
オペレーション・ガルガでもシーナの相方として登場。頭身がかなり高くなっている。
武器A | ビクトリーレーザー | 振り回し型で貫通力のあるV字型レーザー |
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武器B | ジェミニスキャッター | ブーメランの様に戻ってくる武器。射程は短い |
武器C | 超電磁ヨーヨー | ボタン押しっぱなしで敵を自動追尾して攻撃する。射程は短い |
武器D | シールドチェイサー | ボタンを押すと自分の周囲を回転する弾が出現し、はなすと発射される |
ドイル班長
魂斗羅部隊を作り上げたロマンスグレーな髪とヒゲとグラサンがトレードマークのタフガイ。
各ステージ開始前のブリーフィングに登場し、攻略目標等を説明する。
バハムート大佐
エイリアン戦争時に活躍した英雄だったが、クーデーターを起こして失踪後、エイリアン細胞を入手して世界征服を企む。
デッドアイジョー
バハムート大佐の世界征服に加担する全身をサイボーグ化したテロリスト。戦いの中にのみ生きがいを見出す為、戦闘は正々堂々と行う。
ノイマン・カスケード
軍のコンピュータにも侵入できる凄腕のハッカーにして重度の薬物中毒者。バハムート大佐から依頼をうけて協力する。
Dr.ジオ・マンドレイク
エイリアン細胞の研究を行っていた遺伝子工学の科学者。
同時に行っていたバイオロイド研究から、真魂斗羅の2Pルシアが誕生した。
余談
口に発音するのがはばかられるもインパクト溢れる『TEAM機知GUY』の名前が出たのはこの作品でありスタッフが共通する『バンパイアキラー』ではチーム名は記されていない。
また、後の魂斗羅シリーズには『TEAM KI JIRUSHI』と名乗るチームもあったりする。
関連タグ
メガドライブミニ:本作が収録されている。⇒公式サイト内収録作紹介