概要
魯 迅(ろ じん、ルー・シュン、繁体字: 魯迅; 簡体字: 鲁迅; 拼音: Lǔ Xùn; ウェード式: Lu Hsün 1881年9月25日 - 1936年10月19日)
中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家である。その作品は、中国だけでなく、東アジアでも広く愛読されている。本名は周樹人。浙江省の地主・知識層(士大夫)の家に産まれた。
1902年、日本の仙台医学専門学校(後の東北大学医学部)に国費留学。
留学中にスライド映写機で日露戦争の映像を見る機会があったが、その時、ロシアのスパイの嫌疑で日本軍憲兵に処刑される中国人の映像の中で、同胞の死に何ら悲痛さや屈辱感を見せないどころか、その処刑の様子を興味津々に見る中国人の野次馬達の様子に衝撃を受ける。「現在の中国人に一番必要なのは身体への医学ではなく、心の精神の医学である」と確信。大衆に啓蒙するためにも文筆の道を志すようになった。
帰国後は教職や教育関連の官僚として過ごしながら文学活動を行った。1936年に上海で喘息のために死去。
魯迅の人生の最後の6年間は、左派的な理念によって育まれた多くの人にとって突出した文化的英雄であった。葬儀委員会13名の中には若き日の毛沢東もいた。